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【教育関連】学級運営・授業・教師の仕事に役立つ情報などを発信

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学級運営に役立つ記事を掲載しています!
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#中学校

【学級経営】やらない方が良いレクがある、、、

私の約10年間の教師経験の中で「やらない方が良かったな」と思うレクがあります。 それは「人を疑う」レクです。 例えば「人狼ゲーム」のようなものです。 「人狼ゲーム」はきっと仲の良い友達同士の内輪でするのは構わないと思います。 しかし、それを学級経営という割とフォーマルな場面で取り組むと良くないなという実感があります。 何を隠そう、私もそれをしてしまった過去の経験があるからです。 私が5年目くらいの時に、何かクラスみんなで頭を使ってできるレクはないかなと考えた時に浮

【教育】勝利至上主義に陥らない

久しぶりに教育について語ります。 今日のテーマは「勝利至上主義にならない」ということです。 「勝利至上主義」は学校現場でも見かけることがあります。 部活動、行事、テストの点数などなど。 勝利を目的として活動するのよく聞くことです。 社会科教師目線で言えば、やはり私たちの経済的な基盤が「資本主義」や「競争原理」に基づいているからともいえます。 ただ、私たちにとって「競争原理」は一つのものさしだったとしても、それは私たちの社会や人生の全てではないはずです。 そのこと

【学級経営】”目立たない生徒”にどう接するか。

はじめに先日、教員の方から次のような質問があった。 「いわゆる”目立たない子”にどう接しているか」というものである。 そのような生徒は無理に目立たせる必要はないが、やはり陰ながら自己肯定感が高まるようなコミュニケーションを積み重ねていくといいと思う。 そのような生徒が何かの場面で学級に大きな(良い)影響を与えることもあるからだ。 では、どのようにして自己肯定感を高めていくかだ。 今回は大きく4つの手段について述べていく。 ①交換日記まず一つ目は「交換日記」だ。 も

【新卒教師向け】初めての学級担任・学級経営②~「あえて子ども集団と距離をとろう」~

1⃣ 新卒教師が陥りがちな「友達先生」  新卒教師は一般的には若くて、フレッシュで、子どもたちと近い存在である。 これは、教育実習などではポジティブに働くことが多い。 子どもたちも、自分のことをお兄さん、お姉さんのように慕ってくれる。 自分自身も人気者になったかのように感じ、「教師って楽しいな」「この感じで教師をすれば大丈夫」「自分は教師としての素質がある」といった気持ちにもなる。 その気持ちはわからなくもない。 ただ、それは「学級経営をする人」といういう視点で慕わ

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【新卒教師向け】初めての学級担任・学級経営③~「交換日記・学級通信・面談でコミュニケーションをとろう」~

1⃣ 「口頭での会話を減らす」の理由  前回のコラムで、初めての学級担任・学級経営をする人は意図的に「口頭での会話を減らそう」ということを伝えました。 しかし、そのようなことを伝えると、受け手にとっては「え、じゃあ生徒たちと全然コミュニケーションとれないじゃないか」と思うはずです。 そもそも、なぜ私が「口頭での会話を減らす」ことを提案するかと言えば、口頭での会話は即座の判断を求められることもあるし、直接的なコミュニケーションであるため、学級経営の経験の浅い人や、まだ上手

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新年度の学級のスタートにむけての準備について

1⃣ 学級のスタートにむけて準備することは大きく分けて2つ  学級の1年間の環境と方向性は、この準備の段階がとても重要になってきます。 準備することは大きく2つです。

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【教師の心得】怒鳴らないコツ

1⃣ なぜ怒鳴るのか?  教師をしていると、怒鳴りたくなるような場面が日常茶飯事に起きてくる。 なぜならば、教師は何十人、何百人という生徒を相手にしているからだ。 教師も未熟であり、生徒たちも未熟だ。 未熟な者同士で生活すれば、そりゃ怒鳴りたくなる時もある。 しかし、日常茶飯事のように怒鳴っていると、あまり良いことはないと思っている。 2⃣ 怒鳴ることの弊害  まず、生徒が教師の怒鳴る様子に慣れてくる。 最初は表面的に効果があるかもしれない。 しかし、人間は慣れ

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【学級経営】「時を守る」クラスにするためには①

 私が以前のコラムで伝えた「時を守り、場を清め、礼を尽くす」つまり「時・場・礼」について、具体的な方法を書いていこうと思う。 今回は「時を守る」について。 この「時を守る」ということは、集団生活において最優先事項の項目だ。 では、2つのパータンのクラスの状態を出発点として考える。  1つ目は、クラスが始まったばかりや、休み明けでクラスの状態が定まっていない時。 この場合は、やはり最初から厳格なルールと対応で浸透することを基本とすると比較的定着しやすい。 とまり「時

【学級経営】「時を守るクラス」にするためには②~大勢の生徒が守らない場合~

 前回の記事から、「時を守る」ということについて執筆しています。 1⃣大勢の生徒が時間を守らない状態のクラスを「時を守る」クラスにするために大切なポイント。   今回は、クラスの大勢の生徒が時間を守らない状態からどうしていくのかを伝えていきたいと思います。 大きなポイントを伝えると、「守る生徒を褒めながら、行動に対する価値づけと味方を増やし、守れない生徒を少なくした上で、少数の生徒を緊張感をもって指導する」ということです。 まず、担任に対して信頼感をもって話を聴くこと

【学級経営】「場を清める」を大切にするクラスにするためには①~掃除編~

※実物資料あり! 1⃣「場を清める」を大切にしたい理由 日本の掃除文化というのは素晴らしいと思う。 ワールドカップの日本代表のロッカールーム、サポーターの掃除のニュース、大都市でも綺麗だと評される、などなど、この文化は日本の宝だと思う。 そして、そのような文化を可能にしているのが、まさに日本の教育の賜物だと思う。 だから、私はそのような意味でも、そして生徒たちが素敵な生活を過ごすためにも「場を清める」ということを大切にしている。 まず、質の高い掃除をするためには、以

【学級運営】「礼を尽くす」クラスを育てるには?

はじめに 「時・場・礼」シリーズの最後の項目となりました。 今回は「礼を尽くす」ということに焦点を当てて記事を書きたいと思います。 「礼を尽くす」とはつまり、挨拶ができるだったり、礼儀がきちんとしているだったりを指すと思います。 それらがきちんとした生徒や集団は「すごいなぁ」と思います。 ただ、そのことを強く求めすぎて、無用な軋轢が生じることはなるべく避けたいものです。 ここで、おおらかに考えられるように次の質問を投げかけます。 みなさんの職場の大人集団は毎日元気に大