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ソロウェディング -決意編-

私は決めた。

ソロウェディングをする。

一生ドレスが着られないかもしれない

今年、就労支援でお世話になった私の仲間が入籍した。別に彼女の報告を読んで焦ったわけではない。ただ同年代の人に出会って、「この人いい人だな」と思うと左手薬指に指輪をしていることが増えた。これから就職して交友関係が増えるかもしれないとは言え、こんなアイドルオタクを拾ってくれる結婚相手が見つかるかは甚だ疑問だ。

私は学生時代は精神障害のこともあってモテなかったし、そもそも周りから女子として見てもらえていなかったし、大学卒業する頃やっとできた恋人はメンヘラで面倒が見切れず、将来性も見いだせず破局してしまった。

いつの間にか30代半ばになっていて顔にシミも出てきた。ほうれい線もうっすら見えるようになってきた。履歴書で使っている写真は証明写真機で撮ったものだが一番盛れていて、自分で言うのもなんだが過去一美人に写っている。就活していると毎日のようにその写真を見るわけだが、もっと盛れた写真が欲しくなってきた。

よく考えたら私は学生時代友達もあまりいなかったのでカジュアルな写真がほとんどない。卒業式やプロムくらいしか同級生と写真を撮っていない。同級生の結婚式での一応集合写真はある。あとは旅行先やレストランで両親と撮った写真しかない。

私はプロムでは振袖だったので、ドレスの写真が一枚もないのだ。ドレスだったところで並んで撮ってくれる男子は誰一人いなかったわけだが。そこで私は思いついた。
ドレスを借りて一人で写真を撮ろう。あとできればタキシード姿の写真も撮っておこう。(私のジェンダーについては下記の投稿が参考になればと思う。)

これは一つ決意の証として写真を残しておこう。

そもそも女がタキシードで取れるスタジオってあるのか?

女性向けのタキシードは存在しないわけではない。しかし検索してみるとなかなかソロウェディングプランでいい感じのものは見つからなかった。「LGBTフレンドリー」を謳っているスタジオでも同性2名が前提で、いわゆるクィア風のお一人様には対応していないようだった。あってもすごい遠い店舗か、黒タキシード1種類を1着であとは追加料金(しかも高い)とかそんなもん。
私は黒タキシードなんてつまらない格好じゃなくてもっとおしゃれなタキシードで王子様になりたいのだ。そしてカラードレスを纏ってプリンセスになりたいのだ。(白いドレスについてはあまり憧れがないし、あまり検討していない。)両方になりたくたっていいじゃない。

そう思って探していると発見したのはとあるフォトスタジオ。ソロウェディングのプランがあって、今はキャンペーン中で3着借りることができるとのこと。もちろんフォトウェディングも受け付けているので、タキシードの貸し出しもあるようだった。
店舗に「女性でもタキシードをレンタル可能か?」と問い合わせてみるとOKのお返事が。ヘアメイクについては衣装に合わせて変更する場合は追加料金が必要とのこと。

稼ぎは少ないが、やりたい時がやり時。

就活も一応前向きに進んでいるし、これで自分にいよいよ追い込みをかけることにしよう。

スタジオ見学を予約し、プランやキャンペーン適用条件の詳細を説明してもらうことにした。

#ソロウェディング #結婚 #結婚式の準備 #決意

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