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OWV LIVE TOUR 2023 -MUSEUM- 東京千秋楽(2024/1/14)

先日推しのOWVのライブツアー「MUSEUM」の東京ファイナルに行ってきた。ここ数ヶ月で現場やX上で他のQWV(=キュウブ=ファンの総称)とお近づきになれたこともあり、感じることがいろいろあったので、私の視点から所管を書きたいと思う。ライブレポートというよりは現場感。日記のようなものだと思ってほしい。


実はこの日、Xで「引越しに伴い被っているCD等を処分したい」と言う佐野推しの方と会うことになっていた。お互いに着ている服装を送り合い、会場の前で待ち合わせ。

会場前で座っていると去年本田の主演舞台で知り合った方が私を見つけ「よっ!」と声をかけてお土産を手渡してくれた。彼女は本田トレカが余っているものがあり、他を全部揃えたいというので「本田くんで余ってるのあります?私の束からは好きなの持ってってください」と私の買った束を差し出すとしっかりスリーブに入った本田トレカを5枚も譲ってくれた。彼女は「5枚も取っちゃっていいんですか?すごい少なくなっちゃうけど…」と呟いたが、「全然いいですよ!お好きなのをどうぞ。」等価交換なのに残り枚数を気を遣ってくれるなんて超優しい方だ。こうして私は本田トレカ、自引き分、ペアショット含めて8枚ゲット。彼女は他の場所に移動するというのでここでお別れ。

しばらくするとXで約束していた方が見えた。挨拶を済ませるとCDと缶バッジ一式を手渡してくれた。「お題はいらないので」と言ってくれていたもののお礼に買ってきたお菓子をプレゼント。するとトレカの話になり、「何か欲しいのありますか?」と私の束を差し出すと「文哉くんはいっぱい貰ったんですよね…」と笑い「じゃあこれください」を佐野のアップのトレカを選んだ。「本田くんはもうないですね…あとはペアショット…これとか」と言って2枚差し出してくれた。「どっちにしようかな…あ、ふみやすの方が好きかも…」と迷っていると「両方いいですよ。貰ってください。」と1枚おまけでくれてしまった。QWVさん優しすぎるだろ。彼女は今日はたくさんの方とお約束しているとのことでここでお別れ。

さて、いよいよ開場時間になり会場に入ると、まず、とにかく広い。ハコがデカい。過去最大キャパというだけあってステージが遠い。花道にセンターステージまである。OWV売れたなあ…

いざ始まってみるとスクリーン上にオープニング映像が映し出されるのだが、スクリーンがまあ小さい。普通はハコ代をケチってデカいスクリーンで誤魔化すところなのだが今回主催者のドコモと吉本は逆の選択をしたようだ。変わってるなあ…。
既に大阪公演を配信で見ていたので映像の内容は理解していたので私は問題なかったが、初めて観た同行者の知り合いは「見えない…読めない…」と呟いていた。文字は双眼鏡がなければ間違いなく読めなかった。あと曲中も広い会場ならメンバーを映すところをイメージ映像が高いの頻度で流れていて彼らの表情が全く見えない。スクリーンはステージセットのさらに奥に一つだけだったので、2Fの上手、下手側の人たちはどんな見え方だったんだろうか。そもそも見えていたのか?
今回はライブアンケートという初の試みが行われていたので、この件については書いておいた。

そして2曲目からは他の地方公演ではなかったバックダンサーさんも登場。会場が日本工学院の敷地の片柳アリーナというだけあって(予想通り)ダンサーさんは全員ダンスパフォーマンス科の学生さん。リーダー本田は同科の出身。凱旋公演というだけでも胸熱なのに、先輩として後輩に場数を踏ませてあげるなんてかっこいいじゃないか。いい先輩だ。はけていく後輩たちに「また一緒にお仕事しようね」と声をかけていたのも印象的だった。いい先輩すぎる。

そして学生さんは皆さん新成人とのこと。リーダー本田が「みんなの中にも成人迎えたよーって人いる?」と問いかけるとそれなりに手が上がる。「じゃあ『せーの』って言ったらみんなで『成人おめでとう!』って言おう。行くよ!せーの!」
会場に響き渡る「成人おめでとう!」
学生さんとファンの成人を祝ってあげようという心意気ももちろん素敵だがファンが一体となってお祝いするというのはひとしお暖かさを感じた。

個人的にライブ中に最も印象に残ったのは本田の挨拶だった。
「去年(2023年)のCASINOツアーで3月11日に福島でライブをさせてもらって、少しは被災地のみんなを元気にできたかなって思ってたんですけど、今年1日から大きな地震があって…やっぱり僕たちはまだ何もできないんだなと思った。それでも僕たちの音楽でみんなを幸せにできるようになりたい」と涙ながらに語った。
本田自身は福島県出身で東日本大震災の被災者である。そして風評被害による被差別者でもある。

原発による風評被害が多かった高校生の頃、福島から新幹線に乗ったとき、自分の鞄が椅子に少し触れてしまっただけでバイ菌を触ったかのような目をされて目の前で拭かれたことは今でもよく覚えています。

10年前の今日、何をしていましたか? ~ 東日本大震災10年特集 音楽ナタリー編(2/2) - 音楽ナタリー

自然災害ではないが、外国で長らく暮らし、自分自身が体験してきた偏見による差別やいじめ、そしてもっと酷い目にあっていた同じ日本人の仲間達。そんな体験を思うと彼の身に起こったことを他人事とは思えないのだ。

実は最近ちょうど能登半島地震の寄付金に関して嫌なポストを見たところだった。
「あのバンド/グループは寄付金1000万、それに対してあの国民的グループはファンからの募金も含めて6000万越え!」と賛美するものだった。もちろんファンとしてはたくさんお金が集まって、大きく貢献できることは嬉しいだろう。だけど寄付とは金額の問題ではないのだ。個人の100円だって十分大切な寄付金だ。ましてやどこの誰がいくら「しか」出してないと受け取られかねない表現をすることは、一般人含めて、寄付しにくくしているだけではないのか。
本田の「僕たちはまだ何もできない」という言葉はこれに関連するものと私は受け取った。自分たちの稼ぎでもいっぱいいぱいだろうに、多額の寄付なんてグループとしては夢のような話だ。これで寄付を募っても額が知れていたら、公表したところで逆にグループのイメージ低下に繋がりかねないという大人の事情が見え隠れし心が苦しくなった。
もらい泣きしてしまった。「本田くんのことだから、絶対泣きながら能登半島地震の話するだろうな…」と完璧に予想していたのに私は迂闊にもつけまつげをつけて来てしまった。なんで泣くってわかっててつけまなんてしてるんだよ、私。

ライブ全体は最高に楽しかった。トーク少なめで寂しいかなと若干思いはしたが、「MUSEUM」の名を冠しただけあってパフォーマンス一本勝負というのも悪くないなと感じた。それだけOWVも貫禄がついてきたということだろうか。

個人的には新曲「SLEEPLESS TOWN」がアジアンチックなリフが入っていてとても良かった。SING女团みたいな音楽が好きな人はOWVのニューシングル「BREMEN」は絶対買いだ。リンクは最後に紹介する。

そして会場を出る時、発射された銀テープを持っている人たちを横目に「いいな〜銀テープ…」と呟くと偶然複数本持っていたQWVさんが「あ、いります?」と声を掛けてくれた。「いいんですか?」と聞くと「いいですよ!じゃあ金色と銀色。どうぞ」となんと一色ずつ手渡してくれたのである。「ありがとうございます!じゃあお礼に…」と持参していたお菓子をあげた。QWV優しすぎるんだってば…。
そもそも銀テが発射された時点で、一部グループやバンドによっては争奪戦になるところ、誰も動かず待っている時点でお行儀が良すぎる。アンコール前になると端の席の人とスタッフが走って行き、辺りの銀テを拾いあげ、バケツリレー式で周りの人に配っていた。こんな暖かいライブ会場あるか?

人と触れてより痛感した。OWVのライブはね、

あったかいんだからぁ〜♪

(クマムシさんはワタナベエンターテインメント所属でOWVと同じ吉本工業ではない。悪しからず。)


というわけでOWVのニューシングル「BREMEN」ご注文はこちらからどうぞ。

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