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日本の選挙で驚いたこと

私は実は地元の選挙に行ったことがない。

理由は簡単で、私と両親は外国人で選挙権が無かったから。授業では政治の授業はあったので政治のシステムについてはある程度勉強はさせられたのだが、あまりにも他人事感が強く何も覚えていない。先生が最悪に嫌な奴だったことしか、本当に覚えていない。
一般的な現地人の家庭であれば両親が投票に行ったり、テレビを見て政治の話をするところを見て育つところなのだろうが、我が家は在外投票について行っていたくらいで、あとはサテライトで入る無料のNHKのニュースを見ては自民党の悪口を聞かされてきた。

在外投票では必ずパスポートの提示を求められる。これは多分滞在国によって違うということはないと思う。どこの日本大使館も共通で、在外選挙で投票するには日本国の旅券の提示による身分確認が必須なはずだ。
私はこれが当たり前だと思っていた。そして日本に帰国して20を迎えて、初めて国内の「普通の」選挙に行った。確か「政権交代」が大きく叫ばれていた時代だったと思う。親に聞かされるがままに政権交代実現に加担したことを後に若干がっかりしたことは覚えているが、これはまた別の話。

日本の選挙では投票所入場整理券が各世帯に送付されて、驚くなかれ、この紙切れを持っていくだけで投票ができる。これが戸籍制度かあ、と思っていたらそれは違うらしく、住民登録によって選挙人名簿が管理されているとのこと。「この紙をもらっている人は投票できる人ですよー」という証明にはなるんだろうが、一方で私にはさっぱりわからないことがある。

この紙でどうやって本人確認するんだ???

投票所に行っても身分証の提示は求められないし、パソコンに向かった係の人に「ご本人様でお間違いないですか?」と聞かれて「はい」と答えると投票用紙が機械から出てくる。
パソコンに住民票の情報が出てきて照らし合わせているんだろうか。やってみたことはないのだが、家族内で紙を取り違えて、本人確認で適当に「はい」と答えると投票できてしまうのだろうか。一応名前から性別を判断したり、住民登録されている情報から生年月日で年齢は判断できるんだろうけれど、本当にそこまでやっているのだろうか。双子の兄弟くらいだったら適当に通されるんじゃないか、これ、といつも不思議に思っている。
これって下手すると選挙に行けない人から投票所入場整理券を受け取って、なりすまして投票ができるんじゃないのか?それとも何か秘密があるんだろうか。

にしても変わってるなあ…地元ではどうだったんだろう…
向こうは現地民でもIDの携帯が必須なんだけど…

と思って調べてみたら日本と同じで投票所での身分証の提示は基本的に不要、必要に応じて提示を要求できるという立て付けになっていることがわかった。(Der Wahlsonntag - Die Bundeswahlleiterin)一方でアメリカでは週によってシステムが異なっていて、厳しい州では本人確認が必須であるらしい。


調べてみると意外なことがわかるなと思った、そんな選挙日の夕方でした。

海外の事情にお詳しい方、よかったら後学のために各国の仕組みを教えてください。

#選挙 #投票 #本人確認 #都知事選2024 #日記

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