Netflix観て肉焼こうぜ!
みんなー!Netflixで何観てるー!?
誰もが知ってる大作映画も、知る人ぞ知るマニアックなドラマも良いんだけど、最近Netflixオリジナルリアリティ番組って最高だと思うんだ。
↓この記事を書いた人↓
映画大好き20代半ば
SF映画は至高
AmazonPrimeVideoのリアリティ番組では『バチェロレッテ・ジャパン – シーズン1』の萌子様が大好き
スピード改造!リノベの達人 Instant Dream Home (2022)
Netflix公式紹介文より
5分に1回は「そこ人んちやぞ!」とツッコみたくなる。そんな番組。
最強のリノベチームが問題を抱えた家をプロの技で素敵に改造していく。
しかし彼らに与えられる時間はたった半日。家族たちが出かけている間にすべての改造を完了させなくてはいけない。
しかもその家族の中の仕掛け人1人しかリノベされることは知らない。回によっては家主の友達が仕掛け人なことも。人んちを勝手にリノベさすな。
半日おでかけして帰ってきたら家が丸ごと変わっているってどんな気持ちだろう。
とにかくとにかく時間がないので作業は超豪快。人んちの壁や塀を勢い良く叩き壊し、邪魔な木々を何の躊躇いもなくチェーンソーで切り倒す。カーペットを全て引っぺがして新しいものを貼り、壁紙を新しくして新品の家具を運び込み、屋根も外壁も塗りなおす。
ツッコミどころ満載の企画だが、当日は半日しか動けないので事前準備は念入り。延べ100人以上が数か月かけて準備している。
たとえばキッチンを丸ごと新しいものに取り換える回。事前にキッチンを作業場で完成させておき、当日古いキッチンをぶち壊して新しいものをフォークリフトで突っ込む。家族に内緒のため事前に耐久性の検証ができない、キッチンの重みに床が耐えられないかもと心配するメンバーたち。床抜けたら本当にどうするんだよ。
大きな天窓を屋根につける回。窓ガラスの運搬・設置方法に困った結果、ヘリコプターに巨大ガラスを吊り下げて運ぶ。ヘリコプターのもとでゆらゆらとガラスが飛ぶ光景は人生で一度は見てほしい絵面だ。
バスルームを追加で作る回。そもそもなんで追加しようと思ったんだ。新しいバスルームを用意して、当日運んで元の家にがっちゃんことはめ込んでしまう。ちなみにテスト段階で車で運んでみた時はバスルームの壁がボロボロと剥がれ落ちていた。地震大国では一発アウト……
滅茶苦茶じゃねえかと言いたくなるシーンが満載だが、リノベの達人たちはちゃんと住人たちのことを考えてはいる。盲目のお祖母ちゃんがいる家族の回。お祖母ちゃんが五感で世界を楽しめるようにと、花とハーブの匂いに溢れ、足元の感触が楽しい石を敷き詰めた素敵なお庭を作っていた。
司会は『オレンジ・イズ・ニューブラック』に出演していたダニエル・ブルックス。彼女の周りを鼓舞するエネルギーはリノベに興味がなくてもなんだか元気になってくる。
バーベキュー最強決戦! The American Barbecue Showdown (2020)
Netflix公式紹介文より
あなたは必ず肉を焼きたくなる。
アメリカのBBQは日本人がイメージするのとは全然違う。小さな網の上で小さく切った肉をちまちま焼く?そんなこじんまりとしたことはしない。
人の顔なんぞよりはるかに大きな塊肉を数時間かけてじっくり焼く。ものによっては一晩かけて。そんなBBQ人生で一度はやってみたい。
そもそもアメリカ人のBBQに関する情熱は日本人の比ではない。BBQは文化であり、家族や仲間を繋ぐ大事なイベントなのだ。BBQコンテストも頻繁に行われていて、そのBBQを取り仕切る人は”ピットマスター”として尊敬を集める。アメリカンBBQには人生が懸かっている。
コンテストは全8回勝負。全米から集まったBBQの達人たちに毎回様々なテーマ、もとい無理難題が出され、BBQコンテストの頂点に幾度となく輝いている審査員メリッサとケヴィンによって審査される。1人ずつ脱落していき、最後に残ったのが栄誉あるアメリカンBBQのチャンピオンだ。
コンボプレートを作るという基本のテーマから、50人分の料理を作れという重い課題、さらにはアライグマを焼けなんていう変わり種もある。
使う肉を自分で選べる回は”ミート・ロッカー”の出番。最高級の肉が塊でずらりと並ぶ至極の空間だ。
BBQを極めた人たちだけあってキャラも強い。
”俺の血液型はBBQソースだ”なんて言う人面白いに決まってる。
そんなBBQ大好きな人たちが毎日一緒にBBQをするのだ。そりゃあ仲良くなる。年齢も出身もバラバラなメンバーだが回が進むごとに強くなっていく友情、お互いが困っていた時の励ましあいにこちらもホロリと来てしまう。
”BBQをしてれば誰でも焦がすもんさ”
最終回は残った2人の対決なのだが、その課題は豚一頭丸ごとを夜通しかけて調理すること!ハードな課題なので助っ人の参加が許されるのだが、それは直前回で脱落していったライバルたち。助っ人登場シーンはアベンジャーズと見間違えそうなほどに頼もしかった。
”Show Me The Meat!!”(制限時間終了時の決め台詞)と思わず叫びたくなってしまうシリーズ、お腹が空いたときにぜひ観てほしい。
チート! Cheat (2023)
Netflix公式紹介文より
イギリスの新感覚クイズ番組。
クイズの問題文が回答者のモニターに映し出されるのだが、分からなかったときは手元のチートボタンを押すと答えを見ることができてしまう。
1回の回答者は全部で4人。3回戦で勝負して賞金を勝ち取っていく。
クイズノックのような超クイズ力で難問にスカッとクリアしていくのも、趣向を凝らした変則クイズに胆力で立ち向かっていくのもワクワクするが、クイズ力でも胆力でもその両方で戦える面白いシステムだ。
<1回戦>
ひとりにつき4問、合計16問のクイズが出題される。
クイズに1つ正解するごとに賞金額が1,000ポンドずつ増えていく。不正解だと逆に1,000ポンド減らされてしまう。だから分からないときはチートボタンを使う方がお得。
ただし、チートが何回行われたかは1回戦の最後に回数だけ明かされ、チートによって増やされた賞金額がなんと減らされてしまう。たとえば16問全てに正解して16,000ポンドになっても、チートが4回行われていたら設定賞金額は12,000ポンドになってしまう。
ライバルたちがこの問題でチートをしたなと思ったときは告発ボタンを押すことができる。告発成功の割合が最も高い人が”チートハンター”となり、自動的に2回戦に進むことができるのでこの告発ボタンは超重要だ。さらにチートハンターは1回戦で脱落させるライバルを1人選ぶことができる。この脱落させられる人がチートした分の賞金額は戻ってくるルールのため、一番チートをしていそうな人を選んで脱落させたい。
みんな涼しい顔でクイズに正解していくのだが、実はチートまみれなんてことも珍しくない。視聴者にだけは誰がどの問題でチートしていたかが明かされるので答え合わせも楽しい。
<2回戦>
1回戦と同じくひとりにつき4問、合計12問が出題される。
正解の時の賞金額は1問につき3000ポンド。太っ腹だ。
1回戦と違うのは、告発があった場合その場で告発の正否(チートを本当にしていたかどうか)が明かされる。1回戦では誰がチートしているかまでは挑戦者には知らされないので、実はこいつチートが多いぞ……?なんてことも分かってくる。チートだった場合は3000ポンドはなし。
そして2回戦のチートハンターが同じく決勝戦に進み、1人を脱落させられる。脱落者のチート分の賞金は戻ってくるので、金額を上げるために多くチートしていそうな方を選ぶも良し、決勝戦で強力なライバルになりそうな方を落とすも良しだ。
<3回戦>
2回戦までで決まった賞金を懸けた最後の勝負は非常にシンプル。
ひとりずつクイズに答え、それがチートだと思ったらボタンを押す。告発が成功していたら勝ち、失敗していたら負け。また、クイズに不正解でも即負けだ。
それまでの集大成になる3回戦が特に面白い。自分と全体のチート回数を考えれば相手がどれだけチートしているかは大体分かるため戦略がはっきり分かれていく。クイズ力で勝負している相手の顔色を窺ったり、堂々と大量のチートで勝ち残ってきた相手の得意分野を推しはかったり。チート率75%と13%の2人の対決は見ものだった。
司会のダニー・ダイア、問読みのエリー・テイラーの盛り上げも素晴らしい。「この嘘つきどもめ!」と挑戦者たちを軽妙にいじりに行くダニー、「これもチートだったの!?」と驚きの悲鳴を上げるエリーの姿が楽しい。
惜しむらくはクイズはイギリス仕様のため、イギリスの芸能人やテレビドラマ、楽曲に関する問題も多く、それがどのぐらいの難易度の問題なのか(チートしたほうが良さそうなのかどうか)が日本人からだと分かりにくいこと。ぜひ日本版制作を!
ベイキング・インポッシブル Baking Impossible (2021)
Netflix公式紹介文より
ベイキニアリング(BakingとEngineeringの造語)の頂点を目指す新ジャンルコンテスト。
なんでその2つを合体したんだとしか言えないのだが、海外ではメジャーなのだろうか?
たとえば1回戦の課題はケーキの船。障害物ありの水上コースを45秒以内にゴールする船を作らなくてはいけない。操縦に必要な電気部品以外は全部食べられるのが条件。
こうした課題に初対面のお菓子職人とエンジニアのペアがそれぞれの専門分野を生かして挑戦していく。他には美味しく食べられるお菓子の衣装やケーキの車、人も乗れる橋なんかを作らされる。ケーキの車は時速40kmでの衝突試験あり。ケーキで人の命って守れるんだね……
お互い自分の専門分野には自信があるが、相手の分野は全然知らないというペアがほとんどのため、互いをリスペクトしながら意見を出していく会議シーンは観ていて気持ちがいい。ただ、たまに相手の分野に知識がない故に伝えきれずに失敗することもある。異文化コミュニケーションって難しい。
最後まで何のためにやっているのか分からない突飛な課題が相次ぐが、だからこそひねり出されるアイデアが興味深い。甘いお菓子を食べながら頭を使って観るのがおすすめである。
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