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マインドサーカスMIND CIRCUS

教授のゆらぎ

MIND CIRCUS
は坂本龍一さん作曲で、女優の中谷美紀さん歌唱の、前世紀の歌です。

坂本龍一さんは、教授と呼ばれており、非常にストイックな印象がありました。

音楽も整っていて本当に美しいけれど、いつまでも幼い自分には近づき辛い、クラッシック音楽みたいな感じ、そんな印象を受けていました。

しかし、中谷美紀さんへの楽曲提供においては、純粋にドキドキを感じさせるものがありました。

若き日の中谷さんの持つ、いい意味での不安定さというか、少年っぽさがもたらすゆらぎみたいなものが、「教授」の音楽をユラユラと、しかし硬質な透明感を伴って揺らしており、
とても魅力的でした。

それを私が、一番感じたのが、表題のマインドサーカスでした。

テレビ出演は見る小説

何の時だったか忘れましたが、お二人でテレビに出ており、その姿がとても印象的でした。

二人共に圧倒的に神秘的なビジュアルなのに、小娘とおじさん、な関係性も感じさせて
見る小説のようでした。

娘の坂本美雨さんも関わってくると、教授が父性をあまり感じさせない見た目な分、より彩り深くて、
あれはいったいどこの物語世界だったか、とすら思います。

背景は全く分からないけれど、
「なんかビジネスで始まった関係だったが、
時間を追って関係性や思いがどんどん変わっていってたんじゃないか」、

そんな憶測が、

歌が下手だとかガタガタ言いつつ、結局次々と提供されていく素晴らしい楽曲や、どんどん大人っぽくなる中谷さんの美貌から、
ムクムクと湧く感じで、最高に美しいエンタメでした。

だれか現在にこういう関係を蘇らせて、見せつけてくれませんかね。
米津玄師さんがもう少し年齢重ねたあたりで行けないですかね。

しかしこうしてみると、私はテクノポップが好きなんですね。


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