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ロイヤルシティ

朝7:40発の電車に乗ってロンドンに向かった。隣の駅で乗り換えて、ビクトリア駅まで1時間ちょいくらい。車窓から見えるのは野原、羊、牛、丘など、これでもかと言うほどのイギリスの田舎だった。駅についてから早速、ビッグベンに向かった。

田舎の車窓


ビクトリア駅

ウェストミンスター寺院が途中にあった。ビル群の中にあっても一際存在感を醸し出しているウェストミンスター寺院。それもそのはずで、これでもかというくらい細い柱や技巧が張り巡らされたゴシック様式だから。中に入ることはせず外から少し眺めただけだったが、十分その豪華さは伝わってきた。

ウェストミンスター寺院

もう少し歩くとすぐがビックベン見えてくる。ウェストミンスター寺院のすぐ隣にあって、寺院に負けないくらい建築の主張が強い。ロンドンのランドマークなだけあって、流石に人で溢れかえっているかと思ったら、そうでもなかった。よくみる構図で写真を撮れた。一人前にゴシック建築みたいな雰囲気を醸し出しているが、実際はなんちゃってゴッシク建築。隣にあるウェストミンスター寺院が13世紀に建てられたのに対して、ビッグベンが建てられたのは19世紀に入ってから。だからってビックベンが見劣りするかというとそうではなくて、100年以上、ロンドンのランドマークとして認識されてきたという大物感が漂っている。横に目をやると、ロンドンアイという幾何学的なデザインの観覧車があって、変に気になる。街を古く見せようとするならそのテーマで一貫して欲しい。

ビックベン

カフェによって休憩した後、セントジェームズパークを通って、バッキンガム宮殿に向かった。セントジェームズパークは、割と大きくて、街の中にある大きな公園という点では、ニューヨークのセントラルパークと似ている。ただ、セントラルパークはビル群の中で少し異質というか、ユートピア的な存在だったのに対して、セントジェームズパークは街の風景によく馴染んでいて、あまり違和感なく存在していた。公園内の穏やかな雰囲気はどちらも同じように平和だった。

バッキンガム宮殿に続く道

湖を越えると、バッキンガム宮殿まで真っ直ぐ伸びる大きな通りに出た。地面が赤色に塗られていて、恐らくレッドカーペットをイメージしているんだと思う。宮殿に向かって続く道を歩くのはそれだけで楽しいし、道の先にある金色の像を目印にして、真っ直ぐ大きな道を歩くのは凄く心が湧いた。宮殿に着くと、柵に人が群がっていて、警備が交代する瞬間を見ているらしかった。その時は、変な動きしてて面白いなとしか思わなかったが、よく考えたら、ただ人が交代するだけの業務を、あんなに多くの人が一種のエンターテイメントとして楽しんでいる状況もかなり面白い。

宮殿前の広場

フォートナム&メイソンの本店は、想像していたよりもかなり大きかった。茶器とかお皿とかも売っていて欲しかったけど、どれも高いから素直に紅茶を買った。紅茶だけでも種類が多くて、色々見たけど、結局ベーシックなダージリンにした。それと、スパークリングティーっていう面白そうなものも売ってたから買った。

エントランス

「ロンドンでアフタヌーンティーをする」という経験をするために、事前に安く済むお店を調べておいた。カフェコンチェルトというお店が安いらしくそこに行った。ネットの情報よりも少し高くて、3段のタワーと紅茶で5000円弱(サービス料も込みで)だったから安くはなかったけど、とにかく目標は達成できた。どれも普通に美味しかったけど、特にスコーンは格別に美味かった。なんなら、3段全部スコーンでよかった。イギリスにいる間にこのくらい美味しいスコーンを自分で作れるようになろう。

商店街

アフタヌーンティーでお腹を満たした後は、リバティという老舗デパートに行った。外観を見た時になんとなく見覚えがあったような気がして、調べたら、「クルエラ」の撮影場所だった。好きな映画の撮影場所を意図せず訪れて、それに気づくなんて面白すぎる。売られている品も一癖あって、クルエラの世界観と合っていた。何個か欲しいものは見つけたが、かなり悩んだ末に諦めた。お金に余裕がある時にまた来たい。

リバティの外観
リバティの内装

その後は、お手軽な価格帯のお店を探して、次はコベントガーデンに行ったり、一通りお店を周ってみたけれど、結局いいモノは見つからなかった。というより、朝から歩き続けて疲れたのと、アフタヌーンティー後で眠いのもあって、とにかく休憩したかった。そもそも日帰りにするか一泊するか迷っていたのだけど、一泊したところでナショナルギャラリーとか行っていたら全然時間足りないので、今回は日帰りにした。名所をとにかく周って、気になった場所があれば次回また来ようくらいの気分だったから、陽が沈んでからはまったり過ごした。

ナショナルギャラリー

1日過ごしてみて、ロンドンは王室のための街だと感じた。至る所に王室関係の建物があるし、王室御用達のなんちゃらみたいなのがいっぱいある。今回訪れた場所がたまたまそうだったのかもしれない。次来た時は、ナショナルギャラリーに行くのと、シャーロックホームズ博物館とかグリニッジ天文台とか行きたい。あと、いいティーカップを見つけたい。

ハト

9月はニューヨーク、10月はロンドン。そして来月、11月はパリに行く。

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