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アンビリバボーな黄金のお観音様

25年前 僕は良い意味で背中が
ゾッとするような
不思議な経験の持ち主です
もちろん
仏教などにも精通しておらず
霊感など特殊な能力はありません

月に何度か通る峠道があります
その一ヶ所に
古びた小さな祠があり
中にはキラビヤカナな
黄金のお観音様が入られていました

光を放つお観音様

見た瞬間すぐに気に入り
頭を下げ「前を失礼します」と
いつしかこの道を走る時は
日課になってました

この場所はカーブになっていて
車を停めるスペースがありません
本来なら目の前で
手を合わせたいのですが
残念

時がたつに従い
いつしか
「遊びに行ってきます」
「おはよう」
など
だんだん厚かましくなり
最終的には
「ヤッホー」と言いながら
手を振るしまつ
もう僕の中では
友達感覚で声をかけてました

ある時いつも通り
お観音様に声を掛けたのですが
今となっては
何て声を掛けたのか思いだせません
それどころか
衝撃的な事が起きたのです
お観音様に声を掛けた瞬間に
首だけが
「キュッ」と曲がり
振り向くのです
この一瞬の出来事なんですが
今でも はきっりと思い出せます
なんか本当に凄かったですね
この経験は僕にとって
一生の宝ですね

なぜか
この道を使わなくなり
3ヶ月位でしょうか
久しぶりのお観音様
が いません
綺麗さっぱり祠ごと無くなってます
あっけにとられ
無の境地ですよ 何と言うか
怒りや悔しさなどなく
何も考えれませんでした
その境地の中
400~500m位でしょうか
走った所に廃材を利用した
少し大きめの祠が出来てます
その中には三体の神様がまつられ
左側の神様が
あ「お観音様」と きずき
駐車スペースも出来たので
すかさず停車

左側が光ってる

お観音様の前で手を合わせるのですが
不思議なことに
凄く古い木像のお観音様でした
体の所々に
金箔らしき物が付いています
お観音様が作られた
当初はキラビヤカに光る
黄金をまとっていたのでしょう
今思えば僕はその素敵な姿を
見続けていたと思います
それと 祠ですが
前に格子があり車からは
神様は見えません
ですが
一瞬で
お観音様の場所を特定出来たこと
振り返ると不思議ですね

色々理由はありますが
これをさかいに
この道を走らなくなりました
20年後
会いたくなり
おもむくのですが
そこには
何もありませんでした

少しの間でしたが
お観音様と戯れた事は
素敵な思い出です

最後まで有り難うございました






 

小さな出来事を面白く伝えればと思ってます