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Graydation(グレーデーション)

タイトルはGray(グレー)とGradation(グラデーション)を合わせた造語である。

私が造ったが、もう先達がいるかもしれない。
まあ、そんなことはいいや。

レオナルドダ・ヴィンチは「ものに輪郭線はない」と言って、
絵を描く際に輪郭線は描かず、全てをグラデーションで描いていったそうだ。

私は白というほど良い人間でもなければ
黒というほど突き抜けてもいない。

きっと200色は存在するであろう
グレーのなかでも、
名前など付かないくらいの
中途半端な灰色であろう。

新しい時代を標榜し、
新しい人や社会の在り方を模索しているとはいえ、
ギリ昭和生まれであるがゆえか
やはりどこか昭和の漢像に憧憬する。

だけど自分は通すべき筋を
何度も断裂させてきてしまった。

その負い目と後ろめたさから
いつも罪悪感と自信のなさに苛まれる。
私の父親などは激しく怒り、
愚痴を吐くことはあったけれども
私たちの前で決して弱みを見せることはなかった。

いや、しっかり思い出してみれば
ところどころに弱音を散りばめていたのだとは思うが、
それを悟らせないくらい
漢を貫いていたとは思う。

しかしこの負い目や罪悪感を
今更悩んだところでどうなるわけでもないから
この先何ができるか、
いや、そんな綺麗なことじゃなくて
この先何がしたいか
それを考えるようにはしている。

自分でもなんでこんなことを
書こうと思ったのかわからない。

きっと世の中の物事も
白黒ハッキリ区別できることなんて
実はほとんどなくて、
区別ができたとてモザイク状か
あるいはやはり濃淡はあれど
灰色のグラデーションでできているのだろう。

今の私が苦も無くできる唯一のことといえば、
このような駄文を書き連ねることくらいである。
自嘲したい気持ちでいっぱいだ。

それでもこうして自分の赤裸々な心情をインクに変え、筆でなぞっていくことで
幾分気持ちは楽になる。

グレーから
また灰色へ
きっとこれからも
揺られながら
生きてゆくのだろう

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