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ディベート思考を仕事に活かす

 ディベートは、主題に対して異なる立場(肯定・否定など)に分かれて討論し、討論内容等から最終的に第三者がどちらの方が優位かをジャッジされるゲームのようなもの。常識を疑い、演繹的、帰納的、建設的に議論がされ、ジャッジに必要な根拠を収集しやすくなる。
 仕事を進めるうえで、意思決定が必要なものがあります。仮に、自身の中でA案が良いと決断したとします。上司に最終確認をしたとき、自身の候補にもあったB案が提案され、"あれ、考えたつもりなのに、確かにB案の方がいいな"と思った経験がありませんか。それは必ずしも上司が優秀だからではありません。相談された人は、フラットな立場で物事が見れます。ただ、自分ひとりで考えるときは、自分の考えをもとに理由付けばかりしてしまう人が多いようです。一回でもいいから反対の立場では、何が言えるのか考えた方がよいです。A案を進めるべき。B案を進めるべき、それとも何もしないのが良い場合だってありえます。それぞれの異なる立場から、情報を収集して、それぞれの案を否定してみてください。そうすれば、おのずと自信を持ち意見を主張することができます。
 主張したうえで、上司の意見を否定するときがあると思います。2022年12月に販売された"答えのないゲームを楽しむ_思考技術"のB〇条件を活用してください。(関係者でもなんでもないです。この本を読んで過去の自分を恥じ、反省しました。。。) 上司の意見が正しくなる条件をまず提示し、今回の件では、こういう点が違うので、私の意見が正しいと言えると主張します。この言い方をすることで、B案をきちんと考えていると思わせ、頑固な上司でも納得感を得ることができるはずです。仕事は答えのないゲーム。まさにディベートを楽しむことが、仕事を楽しむ秘訣の一つなのかもしれません。

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