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ルシルのおつかい

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【あらすじ】 ルシルが母からおつかいを頼まれ、早五年。 魔法使いである母から依頼されたおつかいは、「赤ドラゴンの卵一パック、人型樹の実三個、夜行石亀の尾一束、りんごとはちみつカレ…
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【創作長編小説】ルシルのおつかい 第一話

【あらすじ】 ルシルが母からおつかいを頼まれ、早五年。 魔法使いである母から依頼されたおつ…

吉岡果音
3か月前
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【創作長編小説】ルシルのおつかい 第二話

第二話 十六歳児と、五歳児  人生は、選択の連続である。  名乗るか、名乗らないか。関わ…

吉岡果音
3か月前
29

【創作長編小説】ルシルのおつかい 第三話

第三話 歩く覚悟  街道から少し入った林の中、たき火にくべられた枝のはぜる音、濃密なよい…

吉岡果音
3か月前
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【創作長編小説】ルシルのおつかい 第四話

第四話 おおむね勇者  人々にとって世界は、おおむね平和だった。  人々は知らない。この…

吉岡果音
3か月前
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【創作長編小説】ルシルのおつかい 第五話

第五話 リストに書かれていた過去  命を助けられたら、命を助ける。  そんなシステムなの…

吉岡果音
2か月前
17

【創作長編小説】ルシルのおつかい 第六話

第六話 すこぶる余計な一言  先ほどから、湿った冷たい風。あたりの景色も暗い。雨が近いよ…

吉岡果音
2か月前
23

【創作長編小説】ルシルのおつかい 最終話 

最終話 長い長い、おつかい  暗い空に、走る光。そしてほどなく、轟音。 「雷が落ちた! 結構近い……」  ルシルは、洞窟入り口から空を見上げた。     え……!?  ゴロゴロと、低い音が響き続けていた。しかしルシルは、まったく異なる異変を見つけてしまっていた。稲妻という自然現象だけではない、他の異変を。  ルシルの瞳に映るのは、嵐の空を飛んでくるなにかの群れ。近付いてくる、黒い影――。 「あれは……?」  ルシルが空を指差した、そのときだった。 『目覚めなさい