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強がりの春【詩】

ちいさな踏切は私を見つめる

鈍る感覚
遠い過去
決断できなかったあの日

小さな粒子たちを
吸い取るように

頭の中で回想する

これで良かった
これが良かった

光は眩しく
アスファルトに影が浮き上がる

息づく夕暮れは
時空を超えて
私の心の闇を消してくれた

春は恋をしたくなる
強がりみたいなことをいって
出会ったばかりのきみを想う

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