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昔習った歴史は一体なんやってん?

ここのNOTEではおもに心理学や何かをとらえるヒントをお伝えする場として始めましたが、普段どんなことを考えているかにも少しずつスポットを当てていこうと思います。
本編と並行して進めていきますので、ご興味があるところだけでも選んで読んでみてくださいね。

【初めての読書記録】

『古代・中世・近世・近代 これまでの常識が覆る! 日本史の新事実70』

著者 :浮世博史

世の中のあらゆるものが変化し、平成の時と比べても社会のシステムもものの考え方も大きく変わってきています。

歴史も過去の事実だから変わらなさそうに思うかもしれませんが、昔に習ったときの常識が通じなくなっている部分が少なくありません。

たとえば「元寇(蒙古襲来)では、元軍の集団戦法や火薬に苦戦しつつも、最後は暴風雨によって元軍は撤退した…」はどうやら日本軍が奇襲で対抗し、本来の戦い方を封じたというのが正しいようです。「撤退→暴風雨でとどめ」が正しい流れのようで…

学校教諭や塾教諭、出版関係の人など直接歴史を日々扱っている人からすると知っていることも多いかもしれません。

それにしてもそこは著者の浮世先生。

この方は私立西大和学園中学校・高等学校の講師で、かつては受験業界では有名な塾で指導経験のある方です。

塾の先生などが「やあやあ我こそは」の名乗りが終わらぬうちに、元が集団でボコボコにしたと面白おかしく語りがちだが、それは歴史に興味を持たせようと脚色した結果であって現実とは異なると語っています。

次の世代の権力者が、自らの正当化のために歪曲していくこともあり、それ故正しいことがわかると少しずつ教科書の記述も変わっていく。

過去に起こった事実は変わらないけれども、解釈は常に変わる可能性がある。

だからこそ、思い込みは諸悪の根元かもしれないと感じた一作でした。


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