見出し画像

とげとげくんとふわふわちゃん

すべてがとげとげしている、とげとげくん。
すべてがふわふわしている、ふわふわちゃん。

とげとげくんの言葉にはとげがありました。
みんなはその言葉に傷つき、とげとげくんから離れていきます。

ふわふわちゃんは、そんなとげとげくんの言葉も、ふわふわして聞いている。
そして笑っていました。

とげとげくんは自分の話をきいてくれるふわふわちゃんの存在がうれしくて、たくさん話をします。
ふわふわちゃんは笑って聞いています。

ある日、いつものようにとげとげくんがふわふわちゃんに話をしていました。

でも・・・なんだかとげとげくんは違和感を感じました。
「ちくちく」となんだか痛いのです。
なんでだろう、なんでだろう、そう思いながら、とげとげくんは話をつづけました。
そして、ふとふわふわちゃんを見つめました。

ふわふわちゃんが、いつの間にかとげとげになっていました。

とげとげした話を聞き続けたふわふわちゃんは、とげとげがたくさん体に刺さり、刺さった部分がへこんでいき、どんどんとげとげができてきていました。

とげとげくんはふわふわちゃんに言いました。

「痛いよ、ふわふわちゃん、やめてよ」

その言葉は、昔、離れていったいろんな形たちの言葉でした。

それでもふわふわちゃんは笑ったまま、ずっととげとげくんを見つめています。

どうしたら前みたいなふわふわちゃんに戻るのか、とげとげくんは一生懸命に考えました。

さて、急に始まった「とげとげくんとふわふわちゃん」
皆さんはこの物語の終わりをどうしますか??

とげとげくんが、とげとげした言葉ではなく、まるい言葉を使い、ふわふわちゃんのとげとげした部分を埋めることもできるでしょう。

「いった言葉は消えない」という意味で、とげとげくんはふわふわちゃんの傷をずっと感じながら隣にいることを選ぶこともできるでしょう。

痛いことするふわふわちゃんなんか嫌いだ!といって、ふわふわちゃんから離れて、また新しい形と出会うこともできるでしょう。

最近「とげとげくん」の言葉をたくさん受け取ってしまっていました。
そして、自分自身の心をとげとげにしてしまっていました。
そんな時、自分がとる行動はどれがいいのか。
受けてしまった言葉は消えません。でも薄くしたり、風船みたいに空に飛ばしてしまうこともできます。
ずっと覚えていていいことはない。わかっているけど引っ張られてしまう。

そんなモヤモヤを感じながら生活していた時に、考え付いたお話です。
このお話の最後はまだ決まっていません。
皆さんももしよかったら、どんな最後にするか考えてみてください。
そしてこっそり教えてください。

では、少しづつ気持ちが上向いてきたので、noteも再開していきたいと思います。
またお付き合いいただけたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?