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【お母さん大好き夫&義母との付き合い方】国際結婚のあれこれ④

私たちは、日本人のきなこと、スロベニア人夫・パンちゃんの国際結婚夫婦です。

突然ですが、夫・パンちゃん(30代)は、それはそれは「お母さん大好き人間」です!!以下は、パンちゃんのお母さん大好き記録と、それに対するきなこの考え方でございます。

【✅パンちゃんのお母さん大好き記録】 

こんな夫(彼氏)どう思います?

・毎週マミ(義母)への電話(1時間以上)をする。
・スロベニアでは、私とデートしているときも、目的地に到着したらマミに電話。帰るときもマミに電話。
・同棲し始めたとき、洗濯の仕方をマミに電話で聞く。
・料理の作り方・お菓子の作り方もマミに電話で聞く。
・マミも旅行中にスロベニアからパンちゃんに電話してくる。

とにかく、「何か問題があればマミに相談」「何かうれしいことがあればマミに報告」が徹底しているのです。

付き合った当初、とにかくパンちゃんは何かあれば、「マミが~」「マミは~」とマミマミ言うので、「もうお前マミと付き合えば?怒」「大の大人が何言っとんねん?怒」と思っていましたし、実際これで何度か喧嘩しました。

さて、こんなお母さん大好き夫にどう対処したら良いのでしょうか?

【✅パンちゃんの「お母さん大好き」は悪いことなのか?】

しかし、冷静に考えたのです。
パンちゃんがマミを好きなことってそんなに悪いことなのでしょうか?
私も家族が好きです。父も母も兄妹も大好きです。きっとその気持ちは同じはずです。

私から見れば、パンちゃんは「マザコン(小声)」。
でもきっと彼はマミが大好きなだけなのです。
そこに私を悲しませようとか、そういう意図は一切ないのです。

この問題に立ち向かう(?)時、まず私が肝に銘じたのは、「パンちゃんのお母さん大好きは悪いことではない。いったん受け入れよう。」ということでした。

【✅日本の親子関係とスロベニアの親子関係】

次に、パンちゃんのお母さん大好き問題を、もう少し広い視点、「日本とスロベニアの親子関係の違い」から見てみした。(以下はあくまできなこの考えです)

私がパンちゃんのことを「マザコン(小声)」、つまり「普通ではない」と感じてしまったのは、日本の親子関係と比べると、その関係が成人後も続いていることに違和感を覚えたからです。

日本の親子関係は、子どもの時(~小学生くらいまで)がもっとも強く、その後だんだん弱まっていって、大学入学または就職のタイミングで、一気に親離れが進む家族が多いのではないでしょうか。

グラフにすると、こんな感じ。

日本の親子関係

一方で、スロベニアの親子関係は、一気に親離れがせずに、ゆるやかに関係が続いていくイメージ。

スロベニアの親子関係

2つを合わせると、こんな感じ。
日本では大学卒業までに親子関係がだいぶ弱まっているのに対し、スロベニアでは、まだまだ続いている。

2つの親子関係を合わせてみると・・・

このギャップが、パンちゃんのことを「マザコン(小声)」だと感じる原因だったのではないかと思います。

【✅お母さん大好き夫&義母との付き合い方】

日本よりだいぶ親離れの時期が遅いスロベニア人夫・パンちゃん、そしてその母親・マミ。パンちゃんの「お母さん大好き」により、私には当初、ネガティブな気持ちが渦巻いていました。

・自分よりマミを優先している気がする・・・
・自分が仲間外れにされている気がする・・・
・マミにパンちゃんをとられている気がする・・・

では、一体この問題にどう対処したらよいのでしょう??
パンちゃんに、「マミに電話しないで」って言う?「私を優先して」って言う?いや、それではパンちゃんは反発するだろうし、マミも寂しいだろう。

というわけで、私が出した最善策は
「私も、マミ大好き(マザコンならぬ、マミコン)の仲間入りをする」でした。

仲間外れが嫌なら、その中に入ればいいのです。
パンちゃんがマミと長電話するのが嫌ならば、その電話で10分マミとおしゃべりすればいいのです。
マミに逐一報告されるのが嫌なら、私がパンちゃんより先に、マミに報告してやるのです。

そうしてみると、パンちゃんがマミに電話することも、写真を逐一送ることも全然嫌ではなくなりました。
むしろ私の方から「今日のご飯の写真マミに送る~?」「美容室行ったから、写真撮って~。マミに送るから!」とマミコン活動を推進しています。

【✅要注意】

このようにして、お母さん大好き夫と義母との付き合い方を編み出したきなこですが、一つだけ、パンちゃんに釘を刺したことがあります。

それは・・・
「私とマミの意見が違う場合、私の味方になるんだぞ」ということ。
今は、これさえ守ってくれれば、マミコンはいくらでもどうぞ、と思っています。

【✅今日のスロベニアの1枚】

Blejski vintgar(ヴィントガル渓谷)。
水が青く澄んでいます。

お読みいただきありがとうございました。







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