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天才現る!

こんにちはものぐさ和裁師です^^

世の中には一本の道を歩み、その道を極め続けて自分の腕に磨きをかけ続け高みへと到達していける人というのがあるが、それとこの話が同種の話かどうかは分からない。

ただ天才はいる!と思ったんです
所属年数とか思い入れに関わらずセンスのある人はいるんですよね。
全く羨ましい限りです(*_*)

そんな事知ってるよぉ〜〜
と感じる方も居られるかもしれませんが、感動してしまったので以下の写真を載せておきますね。

先日呉服屋さんに八掛の色見本帳を見せていただいて、なかなかこれだ!と思える色は見出せず購入には至れなかったのですが、和やかに話してくださったことで。

最近はねぇ赤やオレンジ等の色味は売れないですよね。。渋かったり目立たないようなのは広く好まれますがね、裏地に赤を付けているとアンティークと思われてしまう事もありますからねぇ。

ですよね(^^;
新反物で自身の好みで赤の裏地を付けていても、表地との取り合わせによっては余程のセンスを備えていないと、古臭いと思われかねないことも。
ものぐさは一度失敗していますし良く分かります(また縫い直す際にはアップするかもしれません)


売れない赤八掛。

では昭和に大量に作られた赤ベースの八掛。
彼女達は一体何処へいくんだろう。。。

更に色を掛けて染め替えられたらラッキーですね!ですがその様な幸せな予定の無い子達はどうなる?

リサイクルショップ行きだったり、色が合わないだけで価値のある物が超が付くほどの安値で涙の叩き売りでしょうか…

着物に関してはよくある話ではあるけれど、その光景を見るのはなかなか苦痛です(*_*)

購入した人や受け継いだ方がどう扱うかはその人の自由なので、その自由を損害してはいけないけれど、着物への愛を語るなら悲しさばかりを嘆いていてはいけないですよね!
解決策までセットで揃えて語り続けていかねば!とは感じております。

そこでです。

じゃーん!

「なるほどーその手があったかぁ!」と、心から感動した一枚。

※じゃーん!って程ではないかも?知ってる人は知っている有名な使い道かもでしたら優しい気持ちで読んでくださいね(^^;

ぼかし八掛の色味の入り具合のパターンによっては、白い部分で襦袢の半襟が取れるなんて!この事にも目から鱗が落ちました。世の中って本当に知らない事だらけで目が回ってしまいますね。

正絹なのでこの白い部分は多少黄ばんではいますが、使えない事はない。
長さは衿中心から測って1尺2寸ちょいはある。衣紋を相当抜かない限りはこの紫部分のぼかしが着用時に見えることは無い。

白い部分を生かすって面白い!

残った色の入った部分の活かし方まではまだ考えていないのですが、もしかすると敢えてボカシの色を着物の衿から見せる作戦も通用するかもしれないですね^^
皆さんの周りにもきっと天才!と思えるような道に通じた方が居られますよね。

私は到底そんな人にはなれないけれど、それぞれの人の性格や特性を活かした道の極め方で良いなと思うんです。
与えられるお給料やお代金などで自分の価値を考えたりしてしまいがちですが、お互いの能力を認め合える社会。
怒りっぽいのも泣き虫なのも全部受け入れて。
受け入れた結果から出てくる新たな発見や、そんな自分だからこそ到達できる道もあるんじゃないかな。

そんな事をこのボカシ八掛について考えてみたりしました。
年初めに前向きな投稿にしてみました。

以上ものぐさ和裁師でした🪡

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