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人は何から学び、どう学ぶべきか。

吉田 晴乃(よしだ はるの)さん。写真から感じる姿は信念があり、ゆるぎない人だと、そんな印象を持った。容姿からは外国の方かと間違えた。
ひさしぶりに、仕事や生きるヒントの記事を整理していて、この人だけだなあと眺めていた。ふと気になりネット検索したら2019年に亡くなっていたのを知りました。享年55歳。

なにがこの人だけだと感じたかというと。語りが抽象的ではないのだ。
こうしたほうが良い、それをすることによって、なにをしなければいけないかがわかるはずだと、はっきり説明される。
 
わたしは、知識人、教授や経営コンサルの方などが語る、仕事や人生にヒントになるような記事を保存しています。それらを読み返していました。
皆、どのかたも、結局何をしなければいけないの、どうすれ良いのかが、語られていないように感じました。説明や、語りは抽象的な内容に終始しているのではと思います。

表面は立派なタイトルと履歴で記事の内容に興味はそそりますが、
結論が見つかりません。個人の感想なので詳細な例は上げられませんが、
たとえばこんな記事です。

●「自分の知識技術を突き詰める」
変人たちをうまく使えない組織の話をして、自立と規律、そして一流の変人を排除してはいけない、変人たちの時代がきたのです。で終わります。
どのようなすばらしい変人がいらっしゃるのか、変人の種類は描かれて
いません。どうやって自分の知識を突き詰めるかもわかりませんでした。
書籍を買えばわかるかも知れませんね。

  わたしもこんな「変人?」のことを聞いたことがあります。
  ★役員と同じELVに居合わせ、役員の横で煎餅を食べていた。
     こんな人も変人でしょう。

  ★企画会議で企画、設計、品質、営業のメンバーがいる中で、わたしはあ
      なたちの力は必要としない、全ては商品の良し悪しが決すると言い放っ
      た技術者も変人でしょう。

 
「自分自身が満足できる仕事をする」
というような記事も読みました。アリとキリギリスのたとえがあり、アリが過労死しして、キリギリスはアリの残り物をたらふく食べるかもしれない、などの説明があり、自信を持って働きましょうと描かれている。どうやって満足する仕事を得るかは分かりませんでした。

著書や論文も読んでいないのですみません。だから理解できていないのかも知れません。ただ、吉田さんをはじめ、どの方の記事も1ページから2ページほどです。ずいぶん訴えかけるものが違うものだと、わたしには感じられました。亡くなられた吉田さんの記事は(上司の評価の考え方)が自分の意に沿わなかった時に、どのように対処するかといった内容でした。
多くの人が関心を持つ内容に思えました。

 
人は欲張りです。老子がこんなことを言ったらしいです。
「足るを知る者は富む、…」。わたしはこれをず~と心にしまい、ときたま思い出していましたが、すぐに忘れて、もっともっととなってしまいます。
自分を理解する、等身大の自分を計る目を持つことって大事ですね。
まさしく満足できる仕事とは、たらふく食べることや、人と比べることでも無いことは分かります。自分を知ることから始まるのではないでしょうか。
 
吉田さんが、亡くなって6月に4年になります。
改めてご冥福をお祈りいたします。

 
これを読んで不快に思われるかたがいましたらお詫びいたします。
ご容赦ください。

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