理解されない苦しみと愉悦

私は走るのが苦手です。最近多少痩せてきたとはいえ、まだ約0.1t体重か有るから。小学生の頃も短距離は得意だけどマラソンは苦手でしたし。とか言いつつ、小学生の時は市で開催されるマラソン大会は毎年出てました。なぜだ？（笑）

そんな私が、社会人になって目覚めてしまったのが、飛行機に沢山乗ること。もっと言えば、航空会社の上級会員ってのになって、ラウンジに入ってタダ酒飲んだりCAさんからチヤホヤされたい…という、なんとも不純で理解され難いもの。
現在はネットサーフすると、上級会員になるための解説動画やサイトもありますのでまだ世間の認知度は高いのでしょうが、私が乗り始めた25年前は認知度も低く、完全なるマイノリティ。
「どこが楽しいの？」
「無駄遣いしてナニやってんの？」
色々言われましたが、シンプルに飛行機に乗るのが大好きな私にとっては、かけがえの無い趣味でした。

航空会社の上級会員になると、色々な特典があります。例えば、

イミグレを優先で通過出来たり
飛行機に乗る前にラウンジでゆっくり待てたり
機内の座席を（ある程度）事前に指定出来る（私は窓側原理主義者）
機内でCAさんから挨拶されたり（最近ないけど）
到着地で荷物が出てくるのが早かったり
万一の欠航の際に優先的に扱ってくれる（自分は経験無いけど）

など。このうち、現状一番のベネフィットはラウンジでゆっくり待ちながらお酒飲めること、ですね。

上級会員になるためには、何回も何回も飛行機に乗って飛行距離（マイル）を稼ぐ必要があります。この、飛行マイルを稼ぐために昔はかなり無茶してました。

貯めていたマイルを使ってファーストクラスでアメリカ往復を計画し、合わせてアメリカの在住の知人宅にお世話になる…なんて旅もしました。
行きはシカゴ経由ボストンまで。そこで知人宅にお世話になって次にデンバー経由リノという都市まで。そこでまた違う知人宅にお世話になって、最後は陸路送って貰ってサンフランシスコから日本へ。シカゴ迄とサンフランシスコからの往復を、身分不相応のファーストクラスで飛びました。中々に楽しくワイルドな旅でした。

別な年には、航空マニアの聖地と一部的に言われてるセントマーチンというトコも、単身行ってきました。ビーチと滑走路がとーっても近くて、頭上スレスレを航空機が着陸していく…という、マニアにとってはあこがれの地になります。参考画像はこんな感じで…。

セントマーチン空港脇のマホビーチ

目的は、画像を見た通りではあるんですが。

間近で離着陸する飛行機を、航空無線を聞きながら見る

という、誠に不純極まりなく且つマニアックなもの。はい、アホですね。自覚もしてます。が、一度は行ってみたかったんです。行けるウチに行かないと、後々間違いなく後悔すると思ったからです。経験的に、やらない後悔よりやって後悔したほうがマシ、と分かってたからです。今でも行ったことは全く後悔してません。お金的には苦しかったんですけど（苦笑）。
行った結果。とーっても楽しかったです。乗り継ぎの苦労も英会話が大変だったとか、そんな苦労もなんのその。（一部的にだけど）世界的に有名な場所に行けたこと、離陸時に発生する後方気流と対決した事（砂粒飛んできて痛かったwww）、何よりカリブ海の青い海と空に癒されたのが、得難い経験であり体験でした。出来ればまた行きたいなーと思ってます。

さて。今は上級会員を維持出来るクレジットカードを作り、その恩恵を受け続けてる状況です。ただ、昨今の情勢からこのクレカ保持による恩恵が無くなるかも…という噂が、ネット界隈ではここ数年散見されます。もしそうなったら維持出来るようにナニかしらの方策を取るか、またはスッパリ諦めるか。二択ですかね。既に何百回と飛行機に乗ったのですが、まだまだ乗りたいなーと思いますので、年に何回かはフラっと何処かに飛んでいく…っていうのを続けていく事になりそうです。