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オプションは2次元であり価格の並びに妙味がある

noteに記事をアップすることにも慣れてきた。最初の記事は数ヶ月かけて書いたものを恐る恐るアップした。もともと、オプションについてnoteで記事を書こうかと考えたのは、オプションは日本ではまだまだマイナーなので私の知識や経験などを広く知ってもらって取引する人が増えて活況となれば良いなと思った。さらに、noteでは有料化もできるということを聞いて、いずれ有料化してそれを読んだ人がある程度の利益を取れればウィンウィンになれると考えてだ。まだ、noteのシステムなど何もわからずにと

    • 日経平均、史上最高値更新にまつわる話

      久々の投稿になる。 放置しているにもかかわらず、先日フォローしてくださった方がいましたので、久しぶりに投稿してみようと思った。 これまでの日経平均の値動きは皆さんご存知のように大きく上昇した。関係者の話によると「こんな動きはバブル期以来初めて見た。」と。 株価が史上最高値を更新するということは日本以外では普通のことだ。ヨーロッパは景気が良くないと聞くが、それでも時として史上最高値を更新したというニュースが流れる。株価とは何なのかと思ったりもするが、大局的には経済成長が続く限り

      • 日経平均株価が32000円台の往来、そしてオプションのポジションは?(2023/07/22)

        日経平均株価は4月から6月まで狂ったように上昇して33700円程度で一旦の天井を打ったように見える。直近は32000円~33000円のレンジ相場だ。とは言っても1日の値幅は大きく乱高下ともいえる。急上昇の局面ではプットのポジションの設定した利益ゾーンからどんどん離れていく状況で、追っても追っても逃げられる蜃気楼状態だった。ここにきて日経平均株価は設定した8月限プットの利益ゾーンの中で動いてくれており、8月SQではある程度の利益が見込める。具体的には33000円以下30500円

        • 保有ポジションの判断材料としての数値(2023/06/25記)

          日経平均株価は連日高騰を続け、なお高値圏にあるが、34000円には届かず、週末33000円を割り込んだ。いよいよ調整が始まったのか、あるいは知らぬ顔で33000円台に戻すのか。最近は一日の値幅が大きく乱高下とも言える値動きなのでどちらにどれだけ動いても不思議はない。VIは一度20を割り込んだが、週末再度20を超えてきた。 さて、今回はオプションの保有ポジションの状態を如何に把握するかということについて書いてみる。すでに何度も書いてきたが、ポジションを建てるときには基本的に内

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        オプションは2次元であり価格の並びに妙味がある

        • 日経平均、史上最高値更新にまつわる話

        • 日経平均株価が32000円台の往来、そしてオプションのポジションは?(2023/07/22)

        • 保有ポジションの判断材料としての数値(2023/06/25記)

          ミニオプション取引開始のオプション戦略への影響(2023/06/04記)

          ミニオプション取引が新しくスタートした。すべての証券会社が取り扱ってはいないようだが、時間の問題で、そのうち多くの証券会社で取引できるようになるだろう。 これまでのオプション取引は倍率1000倍だった。これがミニオプション取引では100倍となり、証拠金、手数料は通常のオプション取引に対してミニオプション取引はすべて10分の1。証券会社によっては違っているかもしれないが、少なくとも自分のメインで取引している証券会社はそうだ。ミニオプション取引が始まるという話を聞いたのは数か月

          ミニオプション取引開始のオプション戦略への影響(2023/06/04記)

          6月限権利行使価格24750円プットの奇妙なこと(2023/06/01記)

          6月限プットはSQまで1週間。権利行使価格24750円プットについては何度か記事で触れた。先回記事の時点ですでに「凄く高い」と、書いた。先週末で1円で買えるくらいで良い塩梅の権利行使価格の位置だ。ところが、実際は 26日(金)終値6円 29日(月) 終値4円 30日(火)終値2円 30日の終値2円というのは板で見ると1円の買いと2円の売りが対向している状態で、普通だとこれが少しの期間続いて1円売りに買い手がいないという状態にやがては移行することになる。従って31日には24

          6月限権利行使価格24750円プットの奇妙なこと(2023/06/01記)

          日経平均株価急上昇に伴い、オプション価格に起こったこと(2023/05/29)

          日経平均株価の上限が続いている。こんなに簡単に上がるものかと思ってしまうほどだ。しかし、逆にいえば、少しづつ少しづつ上昇して皆がなるほどと思うように自然に高値を更新していくなんていうことはないのかもしれない。 先回の記事で日経平均株価の急上昇に伴い起こっていることを書いた。その後さらに上昇が続くことでさらに何が起こっているのか、私の観察したオプション価格の様相について書いてみる。 一番は、ファープットの価格の下方硬直性だ。これは以前にも触れたことがあるが、今回明確に現象と

          日経平均株価急上昇に伴い、オプション価格に起こったこと(2023/05/29)

          日経平均株価が急上昇(2023/05/19記)

          日経平均株価が「狂ったように」上昇している。日経VIも20を超えた。通常、株価の上昇は日経VIの下落を意味する。それは、株価は普通、ゆるゆると上昇し、下落の時はスピードが速いということもある。しかし、今回のように異常なスピードで株価が上昇するとさすがにVIも上昇する。私のボラティリティの指標としている価格比も拡大している。この記事では、ボラティリティ上昇について、そのメカニズムについて考えてみたいと思う。 このような異常な上昇は考えてみると、2020年3月にコロナ禍で一挙に

          日経平均株価が急上昇(2023/05/19記)

          ミニ先物の買いポジション新規建て(2023/4/26記)

          本日28400円でミニ先物1枚買い建てを行った。 5月限のオプションの保有ポジションはアットザマネーに一番近いのは28125円のプットの買いがある。SQ値が28125円以下であれば利益が生じる。SQ値がさらに下で着地すれば利益は増大してSQ値26125円で最大300万円の利益さらにSQ値が下であれば急速に利益を減らしていく。 昨日までの日経平均株価の値動きを見るとここ数か月のレンジ相場、小動きに終始するようなそんな雰囲気があった。そういう状況で、一番困るのはもちろん、日経

          ミニ先物の買いポジション新規建て(2023/4/26記)

          5月限オプション保有ポジションの損益曲線(2023/04/22記)

          上記が5月限保有ポジションの損益曲線だ。以前はSQ時における損益曲線のみ書いたが(それでは損益直線(笑))今回は1週間ごとの損益曲線を描いた。某証券会社のアプリで保有ポジションの日にちごとの日経平均株価による損益が調べられるのでそれを元にグラフにした。これはボラティリティが現在と同じという前提であろうと思われる。日経平均株価が明日1000円下落すればボラティリティが当然20は超えるだろうから、多分違うグラフになる。 このグラフでわかるのはSQが近くなればなるほど日経平均株価

          5月限オプション保有ポジションの損益曲線(2023/04/22記)

          中盤の定石はジャンプ!(2023/04/11記)

          基本となる新規ポジションの建て方を以前の記事で説明した。中盤を迎えて、ポジションの組み換えを行うのだが、そのときの定石ともいうべき内容についての説明をしたい。 まず、基本となる新規ポジションではコストゼロで内側プット買い1枚外側プット2枚売りだった。そのときの価格比が1000円でたとえば27000円のプット買い1枚26000円のプット売り2枚のポジションを建てたとしよう。このポジションを維持していれば、SQ値によって損益が次のようになる。 SQ値が27000円以下で利益が発

          中盤の定石はジャンプ!(2023/04/11記)

          オプションの価格の並びは富士山かあるいは縄跳びか(2023/03/26記)

          先週末、夜間取引では一時日経平均先物が急落した。急落といっても前日比300円程度で大きな数字ではない。(巷に急落とか暴落とかあまりに安易に使いすぎるのでそれは好ましくないと考えているのだが、ここは敢えてこの表現で)。一旦前日比100円弱の高値をつけた後に3時間程度で400円近い下落だったのでスピード的には結構速い。材料はどうもドイツ銀行らしい。金融システム不安が払拭されない中で市場はかなり敏感になっている。 さて、このことからいくつか教訓めいたものを見つけた。 まず、この時

          オプションの価格の並びは富士山かあるいは縄跳びか(2023/03/26記)

          本日の新規建てポジション(2023/03/24)

          本日5月限オプションのポジションを新規に建てた。25125円のプットを200円で1枚買い、24000円のプットを100円で2枚売りだ。基本となる新規ポジションの建て方だ。内側買い1枚、外側売り2枚、買い総額≒売り総額。 4月限ではなく、5月限なのは日経平均株価が先月のようにレンジの動きがしばらく続いていて、この動きがこのまま続くと4月限はゼロで終わることになるので次の月に視線が移ってきたということ。4月限は残存期間が3週間で中盤戦だが、相手(相場)が持久戦模様で入玉狙いもみ

          本日の新規建てポジション(2023/03/24)

          実際の注文時における駆け引き(2023/03/23記)

          FOMCを通過した。日経平均株価は下落しているもの小幅に留まっており、4月SQまでを見通すと、激しく下落が続くというほど悲観的なシナリオは今のところ可能性は低いように思われる。4月限オプションのポジションも少し接近戦を仕掛けていこうかと考えている。 さて、プットのポジションを構築するにおいて内側のプット買いを1枚外側のプット売りを2枚が基本となるのだが、実際の注文する上においてテクニックが必要とされる。 まず、成り行き注文は絶対にNGということ。オプションはまだまだマイナ

          実際の注文時における駆け引き(2023/03/23記)

          証拠金の不思議(2023/03/21記)

          オプション取引は証拠金取引である。しかし必要証拠金の計算はよくわからないのだ。証券会社が計算してその金額が表示されるのだが、計算方法はブラックボックスだ。聞けば教えてくれるのかもしれないが、聞いたことはない。複数の証券会社で取引していると、必要証拠金の違いが案外大きい。また、一方の証券会社で突然前日と比べて倍くらいになったことがあり、何が起こったのかと、もう一方の証券会社の必要証拠金を見ると前日と変わっていなかったりと、一体、どうなっているのか。 証拠金取引といってもオプシ

          証拠金の不思議(2023/03/21記)

          オールオアナッシング(2023/03/20記)

          米銀行破綻の話題が欧銀行問題へ飛び火し、当局が対策を講じ、状況は解決に向かうのか更なる悪材料でリーマンショックの再来となるか、予断を許さない。一旦、こういう問題が表面化すれば今まで氷山の下に隠れていた問題が連鎖的に表面化する可能性が強いように思う。youtubeやラジオなど「リーマンショック」という言葉が途端に多く使われるようになった。杞憂に終わる可能性もないわけではない。例えば問題が解決し「リーマンショックの再来」が杞憂に終わる確率が20%だとしよう。しかし、20%という数

          オールオアナッシング(2023/03/20記)