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【ゲリラトーク企画】、すごくいい。


めちゃくちゃいい。
めちゃくちゃいい企画!

珈琲次郎さんの新企画が、とても好き。
題して【ゲリラトーク】。


珈琲次郎さんが唐突に出す「お題」について、周りの誰かとトークする、それだけ。
会話を増やす」が目的なので、相手はどなたでもオッケーらしい。

それが、いい。
すごくいい!



ふだんから、珈琲次郎さんの記事は、トーク形式が多い。
たびたび記事に登場する「嫁ちゃん」とのトークは、軽やかなステップのように、ぽんぽんとリズムよく展開される。
時にはふざけて、時には真面目に。
トークを読めば読むほど、お二人のお人柄の良さが伝わってくる。

と同時に、いつも思っていた。


うちでは、こうはならない」と。



夫は、寡黙とは言わないけど、決しておしゃべり好きではない。
( ˙-˙ )という顔で椅子に座っていたり、ご飯を食べながら、一点を見つめていたりする。
無言。
返事も「うう」か「わからん」。

たぶん、疲れのせいもある。
昔はもう少し、小粋なギャグとか言っていたもの。

だから、なかなか夫とおしゃべりが弾まない。
さらには、子どもがいることも、弾まない要因のひとつだ。

子どもが悪いのではない。
けれど、彼らはどうしても、「ぼくはね!ぼくねえ!」と自分中心で話をする。
それはとてもとてもとーっても、かわいいのだけど、時々あまりに夫との会話を遮るので、わたしの話す気が失せてしまう。


夫婦で、もっと「おしゃべり」したい。

でも、いざ2人の時間ができると、私ばっかり喋っていたり、会話慣れしてなさすぎて、話題が何も出てこなかったりする。

__あれ。
わたしたち、前は、何喋ってたっけ?

気づけばそんな空気になってしまって、わたしはひとり、焦っていた。



だから、この企画が好きなのだ。
会話を増やす」。
とってもシンプルで、大切な目的だ。


私たちが思いつかないような、トークテーマを、珈琲次郎さんが提示してくれる。
そしてそれを、書く場所まで用意されている。

トークをそのまま書くだけだから、記事を書く労力もそんなにない。
「夫婦」の縛りもないので、息子たちといっしょに参加もできる。

__うれしいなあ。
この企画を見たとき、真っ先に思ったのが「うれしい」だった。



というわけで、【ゲリラトーク】。
すてきな企画、楽しみです。
ぜひぜひ、参加していきます。

一発目のお題「秋の味覚で食べたいもの」も、早速夫と長男にたずねてみました。


◇◇◇


「おいもご飯が、食べたいなあ」

わたしがそう言うと、長男が飛び跳ねた。

「ぼくも!!給食で出たで!美味しかった!」

コロコロのさつまいもがたっぷり転がったご飯に、塩と黒ゴマをぱらぱらまぶして。
わあ、食べたあい。ねー。
週末、作ろうかなあ。
そうしよそうしよ。


長男とうふうふ喋っていると、夫が近くに座ったので、話を振ってみる。

「秋らしいもの、何が食べたい?」

( ˙-˙ )うーん。

考え込む夫。
夫は日頃から、季節のことに関心が薄い。


「‥栗」

「栗!?好きなの!?」

意外すぎて聞き返すと、夫は首を横に振った。
なんでやねん。じゃあなんで言った。


「秋刀魚( ˙-˙ )」

「え?魚嫌いじゃん」

またまた意外だったので言い返すと、夫は無言で頷いた。
そうだろうよ。
夫は骨を取るのが面倒くさいからと、魚の丸焼きを食べない人間なのだ。
もったいない。


「なんなん、全然食べたいものちゃうやん」

わたしが呆れて言うと、「だって思いつかへんもん」と、しょぼくれた。
あらら。
ちょっと、かわいそうだ。


「でもホラ、果物とかは?好きでしょ?」

わたしがそう言うと、夫はまた頷いた。
そう、彼はぶどうが大好きだし、梨も柿も好きなはずだ。
買ってくれば、喜んで食べるだろう。
じゃあ、なんで買わないか。

わたしが、果物を好きじゃないから‥。




「でも、よくないよね。親が苦手だからって,食卓に出さないのは」

いろんな秋の果物を列挙したあと、わたしが反省して言うと、夫は「果物高いしね」と言った。

でも、せっかく秋だ。
食欲の秋だ。

秋くらい、果物買ってこようかな。
それから、おいもご飯を作って、秋刀魚と秋鮭も焼いて、みんなで食べるのだ。
秋だね、って言いながら。



夫とそんな話をしている間、長男は画用紙に果物を描いていた。
ブドウも、梨も、いっぱい並んでいる。
まるまる太って、美味しそうだ。


秋だね。
秋、楽しみだね。

このトークが、わが家の秋のはじまり。

珈琲次郎さん、楽しい「お題」をありがとうございます。


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