ライフコーディネーター資格(やさしいで証)の資格実現を目指して。NO.5

おはようございます。
台風の影響がまた3連休で来そうですね。

「より良き死のために」のキーワードを挙げていきます。

著者は、現代「前向きに生きるコツ」などの「生」の重要性を説く機会が増えていますが、「死」については、覆い隠されている傾向が強いと述べています。
しかし、「死」は「生」の究極の到達点でもあると述べています。
何故なら、自分に与えられている時間(死までの時間)を意識することで、自分の生き方を見直して、より充実した「生」を送ることを目指すようになると述べています。
また、誰しも人生の途上で親しい人との死別を経験すると思いますが、その経験を悲しみや苦悩をネガティブな体験にとどまることなく、人を人格的に大きく成長させるキッカケになるとも述べられています。
著者は「死と老いは同伴者」と述べています。
それは「死について学べば学ぶほど、もっと深く生きることについ考えるようになる」との持論を持っているようです。

例えば、著者がライフワークとしていた「ホスピス」についても述べられています。

ホスピスの理念は、肉体的・精神的・社会的・スピリチュアルの苦痛を総合的にケアし、和らげていくという取り組みが営まれると言われています。
「ホスピス」は、一般的には「死に場所」とか「死を待つ家」と捉える方もいらっしゃいますが、ガン末期患者を対象として、最期まで精一杯生きることを目的とした、総合ケア・プログラムを提供しようとする理念の元で営まれていると述べられています。

例えば、1人の末期ガン患者さんが「東京にいる、生まれたばかりの孫に会いたい」との希望に対し、無理だと断るのではなく、JRや急変に対応できる沿線近隣の病院に依頼など、その患者さんの希望を叶えるために、様々な方面に依頼し無事に実現し、男性が息を引き取るときには、家族の皆さんが男性に対して「ありがとう」と声をかけたそうです。その場には、東京のお孫さんの姿もあったそうです。

また、別の施設では「食」を通じて、様々な良き思い出を振り返り、心の痛みを和らげるよう、週一回患者さんが食べたいものを提供しているそうです。

そういうことを通じて、ケアを受けている方々が、今まで辿ってきた人生の喜びを思い出したり、家族や友人に支えられてきたことに気付いたり、自分にとって大切なものを再確認したり、再出発したりなど、これからの日々を前向きに生きていく、又は生き直してみようという気持ちが湧いてくる場所として、「ホスピス」は死を待つ場所ではなく、苦痛を和らげる場であり理念であると、筆者は伝えています。
それは、誰にも看取られることなく、一人きりで最期を迎えるかも知れない不安が恐ろしいと感じる理由として捉えており、その不安を取り除く行為が必要であるとも述べています。

死という「未知」の世界に旅立っていくことは、誰でも1人なので、孤独の恐怖を完全に消し去ることは不可能とも述べています。

ドイツのことわざで「ともに喜ぶのは2倍の喜び、ともに苦しむのは半分の苦しみ」

この意味を考えると、共感し合うことは「深い人間関係の証し」となり、最期に支えになるのが「真の人間関係」だと述べられています。
そのためには、常に周囲の人たちとの繋がりを大切にして、何歳になっても社会の中で生きているという自覚を持ちたいと述べています。

人は総じて歳をとると、協調性や柔軟性を失い、自己中心的になったり、コミュニケーションが億劫になりがちになる方が多々いるようとも言われています。
その場合は、コミュニケーションの断絶を克服するコツを掴み、喜びや苦しみをともに共感できる人間関係を作る必要性があるとも述べられています。

ここまで、まだ44ページです。
まとめるのに大変ですが、これ以降は事例が中心となるので、まとめるのに時間がかかりますが、よろしくお願い致します。

ありがとうございました。

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