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長年付き合っている文房具への思い⑰

三菱鉛筆のシャープペン/PECKER

サイドノック式のシャープペンです。
中学の頃、シャープペンを使うのが中学生!という風潮にそのまま流され、新しいもの好きのアンテナがCMの「ウッドペッカー!ウッドペッカー!カチカチ!」をキャッチしました。

握った時に、芯を送るノックが人差し指の所にある、というサイドノック。
使っているうちに、
・プラスチックの軽量設計は筆圧が強いと芯が折れることが多くて、芯送りのカチカチする回数が増える。
・指が短い自分はサイドノックを送るための指の長さがなくて、芯を送るため持ち直しする回数も増える。
こうなるとただ使いづらいだけのシャープペンになってしまいました。

夏休み前には家に置きっぱなしになり、見つけた父親が使ようになりました。
父は黙々と使いこなし、最後には「壊れた(サイドノックが動かなくなった)」と最後まで使っていた姿に、全く有り難みを持たないという可愛げのない自分でした。
お父さんありがとう。使ってもらってありがとう。
リビングの中心で今さら叫ぶ自分。

中学生が鉛筆を持つのは小学生の延長で子供だ、シャープペンを使わなければ大人の仲間入りでは無いという消費の風潮にまんまとハマり、普通の鉛筆を見下す一面も持ちました。
鉛筆を持つなら、絵か香りが付いたもの。人と違うもの。
親は子供にどれだけ買って持たせるか。
人間関係を表す「マウントを取る」という言葉がありますが、今に始まったことではなかったですね。それを良しとして生きてきてしまった。

「マウントを取る生き方」は苦しいだけ。
ここでまた自分の過去と向き合う機会がきました。
何回でもこういう時が来るということ。
向き合う自分。答えは自分の中。

第十七回のnoteです。
PECKER、ありがとう!
読んでいただいた方、ありがとうございました。

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