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連載~時間に負けた男~ 1話

あらすじ
白い壁の部屋に何年も拘束されている男
部屋にはどこにも通じない一台の携帯だけが置かれている
彼はなぜここにいるのか?
彼は何者?
彼を拘束している者は誰?



「今日も暇な一日の始まりか」
男は独り言をつぶやいて目を開けた。

6畳ほどの白い壁に囲まれた部屋は殺風景だった。

部屋には鉄の厚い扉が一つあり、その扉の窓ガラスに格子がはめられている。

扉の窓から廊下を眺めても白い壁と薄緑色の廊下が見えるだけ

唯一時間を感じ取れるのは、扉の反対側の壁の高いところにぽつんとある小さな窓からの降り注ぐ日差しだけだった。

ここから出してくれ

気が狂いそうだ

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