表現は自分の心を裸にすること
プロデュース101というアイドルオーディション番組を、最近ハマって見ている。
アイドルになりたい女の子たちが集まって、いろんな試練を課されながら何度もステージに立っている。
中には元々プロのアイドルとして活動していた子や、学校の合間をぬってオーディション合宿に参加している子たちがいる。
その子たちのパフォーマンスを指導するトレーナーがいるのだが、「自分の気持ちが自分で分かっていなかったり、自信がなかったりすると全てパフォーマンスに出る」と言っていた人がいる。
確かに何かを表現するには、自分の本当の気持ちと向き合い、どう表現したいのかを言語化することが大事だと思う。
トレーナーの方は、オーディションに出る子たちの過去の感情まで引き出してくるところが凄い。
例えば、パフォーマンスのコンセプトが「強い女性」だとしたら、その子たちに強い女性のイメージを聞いていく。
そして、自分の中の強さは何かを問いかけるのだ。
そこで、「自分の中にある強さは、誰に何と言われようとも負けないこと。」と答えた子がいた。
すると、「でも、本当の気持ちは何だったの?」と過去の隠された感情さえも引き出してくる。
ダンスや歌の指導だけではなく、感情に向き合ってどう表現するのか、感情とパフォーマンスを一体化させる指導をしていることに凄く驚いたのだ。
とにかく目の前にあるダンスや歌の課題を片付けるという思考になってしまいがちだけど、楽しいとか苦しいとか悔しいとか、そういう感情を全て受け入れ、心を裸にすることが重要なのだと実感した。
隠してしまいがちな感情を出して初めて、人に感動を与えることができる。
だから芸術作品やパフォーマンスに触れたとき、心が動かされ美しいと思えるのだ。
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