秋月

ぼちぼち歩いて生きていきます。

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【掌編小説】月下の弓引き【ファンタジー】

 ヒュウ――。乾いた空気の音だけが耳の中に響く。風が涼やかに頬を撫で、耳の下を駆け抜けてほっそりとした長い髪を巻き上げていく。  あらわになった耳は笹の葉に似て長く鋭く、それは長身と鼻筋の通った顔立ちよりも雄弁に、彼女が悠久の時を生きる森の人である事を示していた。  春の夜空はまださむざむとしていて、昼日中の陽気は少しも感じられない。ただ月の明かりだけが照らす平原に、狼が一匹歩いているだけだ。  白い狼である。かなり大きい。大人一人丸々と飲み込んで、まだ余りある大きさだろ

    • 【ACVI】バルテウス抹殺計画【憎悪と執念】

       8月25日に発売されましたACVI、皆さま楽しんでおりますでしょうか。無限のアセン、深い世界感と戦いの中の人間賛歌。ACシリーズの新作となり、待っていた方も名前を知っていただけの方も大いに参加しているかと思います。  今作は何というか、「エルKIROソウルボーンコア」といった感じのゲーム性でして、従来のゲーム性とは結構違います。が、これはフロムが今まで培ったものをぎゅッと一つに圧縮した感じでして、濃厚なクリームのように甘美で興奮するゲーム性となっていますね。  さて、そこ

      • はじめまして

         初めまして、秋月と申します。初めましてでない方はいつもお世話になっております。普段は物書きの端くれとして、電子の海の水面をそこはかとなく浮かんでいる生き物です。  我こそは物書きなり、と叫ぶだけの自信もないのですが、それでも気分だけは文豪を気取って物書きでいたい。  ふと思い立ってnoteをやってみよう、となり、とりあえず自己紹介とかどう? とホーム画面に書かれていたのでやってみました。  日々の中でふと考えた事をぶん投げて見たり、小説を書いてみたりしたいと思ってます。

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