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メッセージ集

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自動書記で書かれた言葉集+α。 申し込まれた方のお名前を見ながらその人に書き下ろしたメッセージを集めました。
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#自分を見つめる

想像と体験のバランスを取ろう

暖簾をくぐれば、別世界が広がっている。 外側からは半分だけ見えているけれど、 暖簾をくぐってのぞいてみないことには 本当のところはつかめない。 傍観しているだけでは本質は見えてこない。 手に取り、抱いてみて初めてその触感がわかる。 肌の温もりは生きている証拠。 生きている実感は、死に近寄れば見えてくる。 見たくないものは見たくないけれど、 見ないままだと怖くなる。 想像するのは妄想すること。 妄想は時として暴走する。 いったん暖簾をくぐってしまえば、 そちら側

あかずの間はなぜ開かぬ?

重い扉を開きしは、清い息吹を呼び込むがため。 あかずの間はなぜ開かぬ? 「あかずの間」と言われているから、誰も開けない、近寄らない。 いつのまにか忘れ去られ、放置され、 開かずのままに時が過ぎていく。 その向こうにあるものはなんだったのか? だれもがみな忘れたころに、だれかがなにかを思い出す。 あかずの間の記憶を開けるなら、今と同じではいられなくなる。 そこにあるけどないもののように、知らぬふりをしてきたけれど、 どうしてもそこは避けることができないようだ。