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日本は勉強が苦手なネパール人に選ばれる国

以下、ステレオタイプ的ですが、私がネパールに9年間住んで感じた事です。なお、どの国を選ぶかという点で、留学と出稼ぎを同じ括りにしています。


富裕層で勉強もできる子は欧米を選ぶ

お金があって勉強ができる子が選ぶのがアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス等の英語が母国語の国です。

ネパールの学校で勉強した英語がそのまま通用するからです。

カトマンズの富裕層が通う私立高校の生徒たちも、これらの国に進学するのが当たり前という感覚でいます。

この層で日本に進学したいという子は、ほとんどいません。

いたら、かなりレアケースなので、本当に大切にした方が良いと思います。

集めたらお金はあるけど、勉強できない子が選ぶのが日本

欧米に行くほどのお金はなくて、勉強ができない子は、中東には行きたくないから、日本を選びます。

悲しい事実ですが、勉強ができる子は日本を選んでいません(例外あり)。

また、日本を選ぶ層は、借金をしたら日本へ行く費用を集める事ができます。

韓国は日本と同じ立ち位置ですが、今、ネパールでは日本より韓国の方が人気があります。

日本を選ぶネパール人で、アニメなどの日本文化が好きで、どうしても日本じゃないとダメって人は本当に少数です。

そういう人に出会えたら大切にするべきだと思います。

お金もない、勉強もできない人が選ぶのが中東

トリブバン国際空港に行くと、毎日のように出稼ぎの出国者でごった返しています。

明らかに田舎出身っぽいネパール人もたくさんいます。彼らの多くは中東に行きます。

帰国者に話を聞くと、現地の言葉をあまり覚えなくてもできる肉体労働だそうです。

仕事中に亡くなって、棺桶がトリブバン国際空港に送られるという悲しいニュースもよく聞きます。

最下層が選ぶのがインド

カトマンズでは「貧乏人は中東に行く」と揶揄される事がありますが、最下層の人たちは「金持ちは中東に行く」と言います。

つまり、最下層の自分たちには中東に行く支度すらできないから、バスでインドへ行くのです。

このような人たちの話を聞くと、インドで私邸のセキュリティやレストランなどの仕事をしているようです。

当然のように契約書は交わさずに、雇用主の都合でクビにされることもあり、非常に弱い立場の労働者であるようです。

20年前から変わらない傾向

借金したらお金を集められるけど勉強ができない子が、日本を選ぶ傾向というのは、私が知る限り、20年も前からの変わらない傾向です。


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