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食事制限や運動でストレスに強い体になる?

健康になるためだったら死んでもいい、というのは一つのパロディだが、それでも健康は人間が追い求めて止まないなにかである。ではこの健康はどのようにして手に入れることができるのだろうか。

今回取り上げる論文は、長寿遺伝子SIRT1の遺伝子と熱ストレス反応の関係について調べた研究である。

脱アセチル化酵素SIRT1による熱ショック因子1のストレス誘導性調節
Stress-inducible regulation of heat shock factor 1 by the deacetylase SIRT1

私達の体には、体の状態を一定に保とうとする仕組みがあり、これはホメオスタシスと呼ばれている。そのホメオスタシスを構成する仕組みの一つに熱ストレスに反応する仕組みがある。これは熱ショック転写因子1(HSF1)と呼ばれるもので、熱ショックが加わると、体を防衛するために様々な生理活性物質を調整する役割がある。

この研究ではマウスのSIRT1の働きを上げると、熱ショック転写因子1の働きも上がることが示されている。つまり熱ストレスに強い体になるということになる。

ちなみにSIRT1は食事制限や運動でその働きが高まることが分かっており、食事制限や運動で熱ストレスに強い体になりうるとも考えることができる。

Q: 食事制限がなぜSIRT1を活性化するのか?

明日読む論文
Caloric restriction, SIRT1 and longevity
カロリー制限、SIRT1、そして長寿



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