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性というのは扱いに難しい。最近性教育も盛んだが、個人的には性はお金よりもよほど扱いが難しく、この年になってもどう迎え合えばいいのかわからないというのが正直なところである。

性抜きでは社会は成り立たず、性はときにヒトや社会を根本から傷つけることがある。果たしてこのキワモノとしての性衝動を評価する方法というのはあるのだろうか。

今回取り上げる論文は、性衝動評価尺度の信頼性を検討したものである。

The sexual inhibition (SIS) and sexual excitation (SES) scales: II. Predicting psychophysiological response patterns
性的抑制 (SIS) および性的興奮 (SES) スケール: II. 心理生理学的反応パターンの予測

性衝動のコントロールには2つの仕組みでコントロールされているという仮説がある。一つは性衝動を亢進させる仕組みで、もう一つは性衝動をしょんぼりさせる仕組みである。

性的抑制/性的興奮スケールというのは、この2つの仕組みを評価するための評価表であり、性的興奮を評価するSES、性的抑制を評価するSES1、性的リスク(性病感染など)と関連するSES2の3つで出来ている。

この研究ではこれらのスコアと男性の性的反応の関係を示している。

具体的には、和姦、浮気、強姦の3種のビデオを見ている時の陰茎の硬度を測定し、性的抑制/性的興奮スケールとどのような関係があるかについて調べている。

結果を示すと、性的リスクと関連するSES2スコアが高いものと低いものでは強姦を見ている時の陰茎硬度が異なることが示されている。

Figure1 を参考に筆者作成

Q: 具体的な評価項目を知りたい。

明日目を通す論文:
The Sexual Inhibition (SIS) and Sexual Excitation (SES) Scales: I. Measuring sexual inhibition and excitation proneness in men
性的抑制 (SIS) および性的興奮 (SES) スケール: I. 男性の性的抑制および興奮傾向の測定

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