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精神疾患は身体機能全般を低下させる

心身一如という言葉もあるが、心と体というのはどの程度つながっているのだろうか。個人的にはメンタルに問題を抱える人は何かしら体の調子が悪くなりやすいという印象もある。

今回取り上げる論文は精神疾患と身体機能の関係について詳しく調べたもの。

Evaluation of Brain-Body Health in Individuals With Common Neuropsychiatric Disorders
一般的な神経精神障害を持つ個人の脳と体の健康の評価

この研究では、米国、英国、オーストラリアの複数の神経画像バイオバンクのデータから得られた精神神経疾患の成人85748人と健康な対照者87420人のデータを用いて、各種精神疾患(統合失調症、双極性障害、うつ病、全般性不安障害)と身体機能(心血管系、呼吸器系、筋骨格系、免疫系、皮膚、肝臓、代謝系、身体、脳灰白質、脳白質)の関係について調べている。

結果は下の図の通りで、精神疾患では各身体機能のバイオマーカーの悪化を認め、とりわけ統合失調症で顕著であることが示されている

Figure.1を参考に筆者作成

Q: 身体機能の改善アプローチから精神症状の改善につながることは実際にあるんだろうか?

明日目を通す論文:
Physical activity interventions for people with mental illness: a systematic review and meta-analysis
精神病患者への身体活動介入:システマティックレビュー とメタ分析

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