宗教は心身の調子を整えるというエビデンス。
宗教、健康、および宗教の心理学: 宗教と健康に関する研究がどのように宗教を理解するのに役立つか
Religion, health, and the psychology of religion: How the research on religion and health helps us understand religion
困った時の神頼みでもないが、人間、本当に同しようもない時には大きな存在に身を委ねたくなる生き物なんじゃないかと思うこともある。
以前、ある案件で祈りが健康に及ぼす効果というのを調べたことがあるが、今回、宗教が心身にどんな影響をおよぼすのかについて批判的に議論した論文を読んで見た。
内容をかいつまんで貼り付けると、
多くの宗教的実践(例えば、思いやり、思いやり)は、「リラクゼーション反応」を引き起こす。これは、交感神経系の活動の低下、筋肉の緊張の低下、下垂体前葉/副腎皮質系の活動の低下、血圧および心拍数の低下、脳波の変化に寄与することが示されている。これらの弛緩作用はすべて、健康の改善に有意に寄与している。
宗教は、アルコール乱用、喫煙、薬物乱用、不安全な性行為、自殺企図、暴力的傾向のある行動、不健康な食事など、不健康な行動への関与の減少に寄与することが示されている。
宗教的な人々全体として、医師の治療勧告をより遵守していることを示すエビデンスがいくつかあり、これは健康の改善に寄与する可能性がある。少なくとも1件の研究では、宗教サービスに頻繁に参加する人は、運動プログラムを開始し、維持する傾向が強い。
宗教はまた、意味のある一貫性の感覚と人生の経験に寄与するだけでなく、人生に対する希望的な見方にも寄与する。
内因性宗教性は、自尊心が高く、不安および抑うつが少ないことと関連している。
宗教的なものにかかわることで精神状態が改善し、それが身体状態に好影響を及ぼしうる。
などなど。
これらについて、本当にそうなのか、個人差が大きいから一般可はできないんじゃないか、というような議論もしている。
とはいえ、字面だけを見ると、信じるものがある人のほうが幸せにはなれそうな気がする。
Q: 宗教に依存性はないのだろうか(ないはずがないとは思うが、どんな人が宗教に依存しやすくなるんだろうか)
明日目を通す論文:
宗教中毒:精神性への執着
Religious Addiction: Obsession with Spirituality
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