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依存症とパーソナリティ:どんな人が依存症になりやすいのか?

人間はなにかに夢中になるように出来ています。この能力があるおかげで芸術も科学も発達してきたと思うのですが、これも度が過ぎると依存症と呼ばれることになります。

依存症には様々な種類がありますが、今回取り上げる論文は、ギャンブル依存、ニコチン依存、アルコール依存、マリファナ依存が性格傾向とどのような関係にあるかを調べたものになります。

ビッグファイブの性格特性とアルコール、ニコチン、大麻、ギャンブル障害の併存疾患
Big Five personality traits and alcohol, nicotine, cannabis, and gambling disorder comorbidity.

この研究では、オーストラリアの双子研究に登録する兄弟姉妹3785名のデータを使用して、上記の依存症傾向とビッグファイブ(5つの性格因子で性格傾向を示す尺度)の関係を調べています。

結果を示すと

・高い神経症性、低い協調性、低い誠実性という性格傾向は4つすべての依存症と関連が深い

・低い外向性はニコチン依存症と大麻依存症に関連している

・高い開放性は大麻依存症に関連している

ということが述べられています。

Q: ネットでの攻撃も依存症の一つという話を聞いたことがあるが、本当にそうなのだろうか?

パス分析による自己愛性パーソナリティ特性のインターネット中毒およびネットいじめの程度予測に関する検討
Examination of Narcissistic Personality Traits' Predicting Level of Internet Addiction and Cyber Bullying through Path Analysis


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