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(恐らくは)「大丈夫だろう」・・・が生んだ「悲惨な出来事」。双方の方に「お気の毒さま」。U~mu。苦しいこういう事故。

防げないのか?! 高齢者による横断中の事故。

警察庁交通局による令和3年の交通事故発生状況等によると、高齢者の歩行中の事故死の8割近くが横断中で、しかも高齢者以外の年齢層と比較すると横断違反が多い結果となっています。

記事の中では、詳細な原因は今後の調べという状況ですが、想像する中で幾つか心配される点が思い浮かびあがって来ます。

❶道路を横断した高齢者について

①横断箇所は、横断歩道ではなかったようです。
②横断方向は車両が左から近づく状況だったのではないでしょうか? ドライバーの視点からは見落とし易い方向となります。
③午後7時20分頃なら車両は既に前照灯を灯火していて、歩行者からは車両の存在を目視確認できていたはず。
④「今なら大丈夫」「相手も気付いて減速してくれるだろう」と4車線分(約10m)の道路を小走りしようとしたのではないでしょうか? 仮に横断するのに10秒必要だったとして、その車両は100~138m以上離れている必要がありました。
⑤服装や色も気になります。薄寒い夜なら長袖でしょうし、ご年齢からも目に留まるような明るい色の服ではなかったでしょうし、また反射材が付いた装飾や懐中電灯の携帯もなかったのではないかと思われます。いわゆる背景との区別が難しい状態も想像できるところです。
⑥ドライバーからは早い段階で気付きようがありませんし、歩行速度も速く歩いているつもりでも実速度が伴っていなかったのではないでしょうか?
⑦夜間の視力低下による見定めの弱さや判断力の低さも重なったのではないかと思われます。
⑧横断歩道や信号交差点は遠かったのでしょうか? 安易に近道を選んだ結果のように感じてなりません。
⑨確かに、信号や横断歩道を利用しようとした場合に、目的地までの歩行経路が2倍以上になる場面が頻繁にあります。悩ましいですが、ルールですし、自身だけの問題ではなく他の方への迷惑ともなり兼ねませんから、遠回りでも正規の経路を選択するべきでしょう。高齢者の体力や身体能力の察する部分から同情の念も出てきますが、無理、無茶は止めて欲しいと切実に思います。「急がない、慌てない、焦らない」のために、時間と心のゆとりを持って行動できる環境(周囲の見守りや助けも)が必要だと感じました。

❷走行中だったドライバーについて

①走行速度が気になります。50km/h制限の道路であったなら極端な超過速度でなかったことを願います。
②前方をしっかり見ていても、歩行者に気付いてから制止できるまでに35mは必要となります。
③「まさか、こんな所で歩行者の横断?!」その瞬間はびっくりしたことでしょう。夜間ですからなおさらです。
④万が一、スマホなどの「ながら運転」や「飲酒運転」だったのならば、発することができる言葉はありません。
⑤安全意識の高いドライバーであることを祈ります。
⑥現行犯逮捕され過失運転致死を背負ってしまいましたが、せめて胸を張って「できることは全てできていた」「防ぎようがない」と言える状態であったことを願うばかりです。

最後に一言

高齢者の歩行の際の心構えや行動ついては、あまりにもの無防備さを感じています。少々厳しい言い方になりますが、自身の行動が機敏ではない、判断力に欠ける、視力に衰えがある、目立たない服装であるという認識を持っていただきたいものです。
ご本人の自覚が難しいことは分かっています。身近で接することができる方々が注意喚起と具体的な指導を行う他にないのではないでしょうか?
事故防止のためにとり得た対策は、たくさんあったように感じてとても残念です。
ドライバー側の立場においても、高齢者の行動について意識を高め、これまでもより一層の注意を向ける他にないでしょう。いわゆる「危険予知・予測」のチェック項目に、「高齢者」を加えて優先度をあげるべきです。

交通社会における高齢者対策は、道路を共用する皆んなにとっての重要な課題です。


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