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中国の大学で遅刻の罰|「57画のびゃん」1,000回の書き写しに挑戦

ネットで何かと目にする「びゃんびゃん麺」の「びゃん」の文字が気になり、記事や動画を漁っていると、中国の大学では授業に遅刻すると先生が一文字57画「びゃん」の文字1,000回の回写し!と罰を与えるらしい、という一文が目に入り・・・


純粋に、それってどの程度の罰なの?

と疑問が生じたことから、単純ですが早速に自身で挑戦してみることにしたのです。

目的は、この罰の程度に対する好奇心を満たすためと、もう一つ、集中力と好奇心を掻き立てるリハビリに効果があるのだろうかと考えたことで、散漫になりがちの気分を改善できる一手法とはならないか?、という期待を込めての挑戦でもあったのです。


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びゃんびゃん麺と大学生の関係を謎解き

何故に大学生かと疑問符が頭から離れずに悶々としていましたが、流石、文明の利器(力)ですねぇ~、
ネットサーフィンを進める中で謎解きとなる由来に辿り着くことができました。

その結果の要約は次のようになります。

陝西省・西安市が発祥の地のようで、お腹を空かせた貧困学生が麺に名づけるのと引き替えに店主から「びゃんびゃん麺」をご馳走になった。これを食べた学生は見事に大学受験に合格したことで「大学合格の縁起麺」として広まり、店も大繁盛した。字書き歌もあるらしい。

引用参考サイト:
激ムズ漢字で知られる「ビャンビャン麺」に今また注目が!その由来、知ってますか?
https://retty.news/35088/

びゃんびゃん麵


一先ず、疑問が解けてすっきりしたところで、いざ着手!


一文字57画の「びゃん」を書き始めてみました。

一つ一つの文字は見慣れた、ウ冠、八、言、糸頭、長、馬、心、月、り、之ですが、前後左右との隣り合うスペースに気を配らなければ全体が膨れ上がって収集がつかなくなります。

5mm方眼紙の1cm角を一枡としたことにも物理的な無理があったかも知れませんが、一文字を大きく描けば慎重さは軽減されますが、筆跡となる距離が長くなればそれだけ時間も要するものと考え、1cm角の中に押し込む作戦としたのです。

最初の一列となる24文字を書き終えた時点で約30分が経過。一文字に75秒は慎重になり過ぎ。
このペースで1,000文字を目指すなら、軽く10時間は超える計算です。
流石に、好奇心から出発した挑戦にどっぷり10時間の投入とあっては釣り合わないと思い、せめて方眼紙一頁分となる383文字(最初に4cm角を見本の場に使用したため)を目指すことにしました。
没頭することができリズムを掴みだすと、一文字40秒台のペースで書き進めることができましたが、それでも、途中、集中力が途切れてコーヒーを飲んだり、煙草を吸ったり、トイレに行ったり、気分転換に顔を洗ったり、
おまけに昼食も挟んだりと、口実を作っては休憩時間を確保していました。

集中力に欠けるのは病のためか、根性なしか、意気地なしかと自問自答を繰り返しながらの苦しい時間となりました。

結果的に、1,000文字の書き写しは早々にきっぱりと断念。
途中、目標修正とした383文字(方眼紙一頁分)が限界として区切りました。
頭から離れないという意味で向き合った時間は、トータル6時間にも及ぶ長丁場となりました。
始めたからにはせめて形となる区切りまで、という目標がかろうじて気持ちを繋ぎとめていたように感じます。


「びゃん」の文字1,000回書き写し罰の感想


★好奇心の的であった遅刻の罰の程度について

それはそれは極めて厳しく重いお題(罰)だと感じました。
仮に一文字20秒台のハイペースで書き上げることができたとしても、1,000文字となれば5時間を切るのは不可能でしょうし、学校にいる間に仕上げることはもちろん、持ち帰って宿題にするということも現実的なボリュームではないと感じました。
手分けして友達に助けてもらう手も頭を過りましたが筆跡の問題もありますし、5等分ぐらいにして一気に仕上げたいのは山々ですが、用紙5枚に跨るのも妙な話しですし、甘え無しで一人で受け止めるとなると、やはり極めて厳しい罰だとしか表現することができないというのが結論です。
流石に、一生忘れることができない超多画漢字として頭に刻印されたように思いますが・・・


★集中力や好奇心を掻き立てる材料となり得るか

興味を持って集中できる単位時間は30~40分程度といったところでした。集中したい時の導入に、ウォーミングアップとして「びゃん」の文字の書き写しを利用してみるのも良いのでは?とプラスの印象が残りました。
ただし、40~50個程度が限界で、これを超えると拷問的な領域に突入してしまい、せっかくの暖機運転が台無しになってしまいそうです。

普通に興味の対象となる産地や食材、料理法だけではなく、商品名が独特だったことと、さらに遅刻の罰のお題として取り上げられたことの違和感が、頭の中の断片を繋ぎ合わせたいという、とても好奇心を掻き立てる材料になったと思います。


★罰の与え方と背景にも興味深々

罰の与え方についてですが、護身的発想をするならば、せめて一度目は警告でご容赦を!と言いたいところですが、実際のところはどうだったのでしょうか?
容赦なく一度目や二度目に関わらずに即刻罰なのでしょうか?実情を生の声として関係者に直接お尋ねしてみたいものです。


遅刻を制する、または律するための威嚇としては、とても効果のあるものだということができそうですが、容赦のない事実だとすると、何故にここまで厳しいのか?という疑問も湧いてきます。

そこで、"中国 遅刻"と検索してみたところ、少し結論を急ぐような答えとなりますが、総じて、中国社会における約束時間に対する緩さ(大らかさ)は現実としてあるようで、国際社会(特に日本市場)を目指す学生に対して時間感覚の養成を考える先生がいるとすれば、このくらいの厳しさは妥当なんだろうと納得できてしまいました。
日本人口の10倍以上という超大陸大所帯ですから、裾野も広く良いことも悪いことも各々母数は絶大なボリュームとなるはずです。
この中で影響力のある行動を目指すとなると、生半可な甘ったるいものでは太刀打ちできないであろうと察することができたのです。


日本文化は「他人を待たせない」「待つなら自分自身」という思想が美徳とされ、保育所に通い出す送迎バス利用の時点から身近な時間感覚として慣らされて来たのだな~と振り返ることができました。


他国からすると日本の時間管理感覚や意識は厳格過ぎるという嫌味の発言もあるらしいですが、確かに一日を分刻み、秒刻みで細かく区切り過ぎかも知れないという気付きも出てきました。
この点については、生き方、働き方として別なテーマとして考えてみたいと思います。


最後に

ひょんなことから、びゃんびゃん麺の文字を通じてほんの僅かな部分ではありますが、中国文化に触れる契機とりました。

学んだことは、びゃんびゃん麺の由来、大学生が絡んだらしいこと、大学で遅刻の罰に1,000回の書き写しがあるらしいこと、57画の文字は反復するとかなり手強いこと、遅刻の罰として納得できる重さであること、中国文化の大らかな時間感覚の中で意識を変えさせようとする動きが存在すること、
そして、50文字程度なら「びゃん」の文字の反復書き写しで集中力の誘導が可能なこと、好奇心を煽るテーマとなったことです。
「びゃん」の一文字を目にした当初には、想像もできなかった多くの収穫を得ることができたと感じます。
疑問を掘り下げる楽しさを改めて知ることができた有意義な時間だったと思います。


ちなみに

本来、本命となるはずの「びゃんびゃん麺」の試食が叶っていません。
コンビニで販売していた経緯もあるらしいですが、再陳列を待ちつつ、近所でびゃんびゃん麺を食べれる中国料理店を探りつつ、また自炊レシピも調べつつ、好奇心を満足させる方法を新たに模索したいと思います。


最後まで拙い文章をお読みくださり、ありがとうございました。

少しは上手になれる日を目指して、書いてみようと思います。

よろしくお願い致します。


_(._.)_2022/1/19 update (not renewal)



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