見出し画像

仕事の場面での「優しいヤツ」に惑わされてはいけない!|便利屋の看板を掲げる危険

組織の中で与えられた職種、役割という位置付けであれば話しは別ですが、「便利屋」が如く声を掛けられ、それに「はい。」の一つ返事をしてしまっている方は要注意です。

私は完全にこのタイプでした。
気持ちの中では常に、「皆のためになるのなら」「喜んでもらえるなら」と周囲大優先でした。
その行く果てが『適応障害』による長期休職という結果です。


『多くの仲間が飲み会に繰り出している中で一人オフィスに残って残業したり、お持ち帰りで家に書類を持ち帰っている人』

これはとても危険な行為です!
「私は、際限なく沢山の仕事をすることが好きなのです!」
と大きな襷(たすき)か鉢巻をしているようなもの。
『いつでも助けてくれる頼もしいヤツ』ではなく、習慣的に、ただの『便利屋』なのです。

だから、どれだけ溺れそうなほどドロドロになって取り組んでいても、いつまでたっても周囲から救いの手は差し伸べられないのです。
(ドロドロと感じているのは自分自身だけです)


『自分の仕事の手を停めてまで相手の要請に一つ返事で助けてくれる人』
仲間:「ごめん!ちょっと手伝ってもらえる?」
自分:「了解!今直ぐOKですよ!」

『快活、軽快なフットワーク!』とポジティブに表現したいところですが、
①ある意味、馬鹿にされている
②筋金のない軽いヤツ
③誰にでもいい顔しか見せない八方美人

『貴男の仕事がそんなに楽なの?暇なの?適当でいいの?』
と気安く思われがちだからです。

『優しいヤツ』とは、言葉で表現されても意味するところではありません。


『自分としては周囲を気遣っているつもりですが、単なる思い込みなのです。』

本当の意味で人に気遣うと言うことは、
『相手にも心配させす(勘ぐらさせず)、自分の本音(状態)を感じるまま正直に口に出すことです。』

「今はこの仕事(作業)を午前中に終わらせたいので、午後一だったら時間が空きますよ!」
と、しっかりと自分に与えられた仕事の内容、上司から示された優先度、期限、自分なりの時間配分を考慮に入れた上で返事することが大切です。

<同僚なら>
「無茶苦茶急ぎますか?」
と緊急性を問いかけるのも防御手段として有効です。

<上司なら>
「現在処理中の仕事の期限が気になりますが、遅らせて大丈夫ですか?」
と期限を理由として一言尋ねることが重要です。

賢い上司なら、既に余裕時間を見積り済みの期限を提示しているはずですから、
・「おっ~。時間の意識が高いね~。」
・「任せられるね~。」
と逆に評価が上がるはずです。

但し、「うだうだ生意気なこと言ってる暇があったら、今直ぐにやれよ!」
な~んて調子の直属の上司の場合は、捉え方と行動にステップがあります。

①先ずは、強引強行な上司に付き合ってさし上げる(恐らく、その場での逃げ場はないでしょう)。

②落着した後に、もう一つ上の上司にこの事態を報告し相談をする。
「私なりに時間配分して仕事していますが、この様な状況が当然だと理解した方がよろしいでしょうか?」

③この回答次第で選択肢が二つ見えます。
A:「分かった。彼に事情を確認してみる。」もしくは直ちに直属の上司を呼びつけて事情を確認する。
という動きがあれば、組織機能が活きている証です。
この事をきっかけに、直属の上司とも一歩進んだ前向きなやり取りができるようになると期待できます。

B:「いいから、その通りにやって。」と門前払い的な対応。
と事情の確認も、わずかでも面と向き合って頂けない場合は、あなたの気力が続きさえすれば更にもう一つ上の上司に相談してみるか、もしくは転職を視野に入れた方が良いでしょう。
このままでは、遅かれ早かれ、心身の何れかが病んで立ち止まる結果となってしまいます。


『HSP(繊細気質)』が、自分を常に後回しにさせてしまうこと。
痛いほどよ~く分かります。
気が付いた時には既に、いつも周囲のことが大優先ですよね。


『ただ、組織の中で長く生き延びようとするならば、応対方法を切り替えねばなりません。』

①先ずは自分を優先する思考で、できれば『断る勇気を!』持ちたいものです。
②上記①は非常に難しい課題だと思いますので、百歩譲って『条件付きの返事を!』できるようになりたいですね。

これが周囲の仲間や上司に浸透すれば(理解されれば)、あなたの世界も尊重されて段階的で心に優しいやり取りが生まれると思います。


心身が折れるまで、立ち止まってしまうまで、周りを気遣う必要はありません。
『もっと自分を大切に!』
『もっと自分を甘やかしてください!』

きっと、あなたは頑張り過ぎています。


* * * * *
※今日の悩みどころ(表現として判断に迷った事をメモし始めました)
・「優しいヤツ」か「優しい人」か。卑下か温和かの選択。
・掲げる危険か危険性か。危険の方が強い?


※参考・引用
適応障害になりやすい人の特徴と、壊れる寸前まで働いたことで気づいた“ある重要なこと”
https://news.yahoo.co.jp/articles/a556633b8e1da31f440af0c0d22d47a285de1b0b

イメージ写真は、grandstreamさんによるものです。
https://www.photo-ac.com


「いいね」と感じる部分がありましたら、交通安全を詠う川柳の動画のご視聴と チャンネル登録をいただければ、何よりの励みとなります。 よろしくお願いします。 https://youtube.com/shorts/KY7HOvYrQNM?si=tQS-FYNQkjlvVkXv