見出し画像

企業型確定拠出年金のメリットとは?

 皆様こんにちは、よこちょうです。

 前回まで2回に渡り、自身の体験を基に、確定拠出年金の基本的内容とその考察を記載させていただきました。その内容を踏まえ、今回は「私の考える」確定拠出年金のメリットを詳細に記載して参りたいと思います。
 利用者として、実際に体験した立場から記載しますので、どうぞご覧ください。


【確定拠出年金のメリット:利用者の立場から】

 実際に利用する立場(個人型、企業型を問わず)からの、私の考えるメリットですが、以下のポイントを上げておきます。

 ・ 長期投資が前提となっている
 ・ 税制上のメリット
 ・ 60歳まで原則引き出せない

 では、各項目について少し説明を加えます。

・ 長期投資が前提となっている

 預貯金金利をはじめ、株価、債券利率などは、当然ですが金融情勢によって変動します。
  よって、「一定金額を定期的に投資する」事により、いわゆるドルコスト平均法に基づく投資(上がった時には少なく、下がった際には多く購入)ができ、リスク分散をしつつ値上がり益を期待する事ができます。(あくまで期待であって、必ずそうなる訳ではないです。念のため。)
  日々話題となる金融関連の話題に一喜一憂する事なく、将来の老後資金を長期的視点で効率良く貯める事ができる手段として、おススメです。

ご参考:ドルコスト平均法の説明

・ 税制上のメリット

  これは、一般的に言われていることですので、各金融機関のページに必ず記載されていますので、皆様も見た事があるかもしれません。
  - 運用益が非課税
   利息や、値上がり益に所得税(15%)、地方税(5%)、復興特別税(0.315%)が掛かりません。
  - 掛金の所得控除が受けられる
   iDeCo(個人型)およびマッチング拠出(企業型)を利用して自身が払う金額は、小規模企業共済等掛金控除の対象となります。
  - 資金受け取り時
   一時金で受け取る場合は退職所得控除、年金で受け取る場合は雑所得の公的年金等控除の対象となります。

  さらっと書いてしまったのですが、払う方も受け取る方も税金に関するメリットがあるって、凄いと思います。
  やらない理由がないと思っているくらいなんですよね。。

・ 60歳まで原則引き出せない

この確定拠出年金の口座は、原則60歳まで引き出せません。
  この事が結構多くの金融機関で「デメリット」として記載されているケースが見られます。

  が、私は逆にこれが「メリット」だと思うんですよね。

  なぜか。
  私もそうですが、長期で運用といっても、結構お金のやりくりが苦しい時期も当然あるんです。子供の教育、家をどうするかなど、色々お金が掛かるイベントが人生にはあり、そういう時には、どうしても投資を止めたり崩したくなります。
  ただ、60歳まで引き出せない前提があるので、腹を括ってコツコツ少しでも貯めていく事を苦しくても続ける事が出来たと私は思っています。
  結果的に今までを振り返ってみますと、長期投資のメリットを享受する事が出来たのは、この「60歳まで引き出せない」というのがポイントだったと思っています。

【確定拠出年金のメリット:実施する企業側の立場から】

 利用者だけでなく、企業型確定拠出年金を導入される企業側のメリットも結構あるんです。

 ・ 退職給付債務不要
 ・ 税制上のメリット
 ・ 役員の方も加入する事が可能
 ・ 福利厚生のメニューとして位置づけられる

 こちらもそれぞれ少し解説します。

・ 退職給付債務不要

 そもそも退職金制度がない場合は別として、一時金もしくは確定給付型(つまり支払う金額が確定している制度)の退職金制度を導入されている企業にとって、当然ながら見積もりを退職金引当金として計上する必要があります。確定拠出型の場合は、拠出した時点で給付された事になりますので、退職給付債務は発生しません。

・ 税制上のメリット

 企業型確定拠出年金の掛金は、全額損金で扱うことができます。つまり法人税対策として活用する事ができます。

・ 役員の方も加入する事が可能

 規模が小さい企業の場合は、中退共に加入されている場合も多いと思いますが、中退共はそもそも役員の方は加入できません。
  確定拠出年金は役員の方も加入できますし、万が一の事態にも差押え不可の口座として守ることができます。

・ 福利厚生のメニューとして位置づけられる

 従業員の皆様に対して、老後の資産形成をサポートするという、良い企業イメージを持たせモチベーションの向上に繋げる事が可能です。

【まとめ】

 総論ですが、「入社した企業に定年まで働く事で、その貢献に報いて老後まで面倒を見る」といった概念は、過去のものとなり、もう終結したと言ってよいと思います。
 ですので、若い時から、将来のキャリアと共に、「人生をどう創っていくか」、そして「裏付けとなる資産をどう創っていくか」を個々で考えていかなくてはならなくなったと思います。その意味でこの「確定拠出年金」を活かして資産形成していく事は、間違いなくその後ろ盾になるものと考えます。

 いかがでしたでしょうか?
 今回は「確定拠出年金のメリット」を企業側、従業員側双方から考察しましたが、次回は「考慮点」についても見ていきたいと思います。

 さて、
 確定拠出年金につきまして、ご興味ございましたら、株式会社JOYクリエイトのページからぜひお問い合わせください。
 私も、是非色々な皆様と資産形成についてお話させて頂きたいと心から思っています! ご意見も含めぜひ以下のリンクよりお問い合わせください。

次回もお楽しみに!