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企業型確定拠出年金(DC)に関する「個人的」体験談 その1

皆様こんにちは、よこちょうです。

 前回は企業型確定拠出年金について、概略をお伝えしましたが、今回は実際に60歳を迎えようとしている筆者の実体験をご紹介しつつ、制度についての意見なども記載していこうと思います。少し長くなりますので、2回くらいに分けてご説明したいと思います。
 1回目は私自身の社会人生活における年金制度の遍歴と、その中での確定拠出年金の出会いについて記載します。


【私の社会人歴】

 誰も聞きたくないと思いますが(苦笑)、私は今年の9月で60歳、つまり還暦を迎えます。
 いよいよ定年/年金 といったワードが実生活に結び付く年代になりましたが、皆様ご存じの通り年金は65歳からの支給になり、65歳までの継続雇用についても義務化されようとしており、もはや「定年」という言葉自体が意味をなさなくなる可能性もあると感じています。

 さて、私が社会人になったのは、1988年の4月、バブル期です。。。
 その遍歴を以下にざっと記載すると、以下の通りです。
 ・某大手電機メーカー(8年1か月)
 ・某外資系ソフトウェア会社(8年1か月)
 ・某外資系ソフトウェア会社(1年1か月)
 ・某日本の教育系会社(2年4か月)
 ・某外資系クラウドサービス会社(11年9か月)
 ・某外資系ソフトウェア会社(4年7か月)
 ・株式会社JOYクリエイト:新米

 私が社会人になった頃は、転職という概念はほぼなく、だいたい新卒で入った会社にて定年まで勤めあげるのが当たり前とも言える時代でした。(今では考えられないですが。)
 それにしても紆余曲折ありながらも、我ながらよくやってきたもんだと思います(笑)。おっと、本題からかなり外れてしまいました。。。

【某大手電機メーカーでの経験】

 確定拠出年金の話題からは少し外れてしまいますが、最初に入社した、大手電機メーカーでの記憶を辿りたいと思います。

 いわゆる老後の資産形成に関する制度については以下があったと記憶しています(間違いあればご容赦下さい)。今から思うと、大手だけあってやはり福利厚生が本当しっかりしていたと実感しています。

 ・ 退職金制度(たぶん一時金での退職金だったと思います)
  新入社員の時のガイダンスで、退職金制度の話を聞きました。
  当時は、辞めた際にお金がもらえる事は知っていましたが、この時見たもらえる退職金のグラフが、勤続20年(確か)を超えると、急になった事、つまりたくさんもらうには長く働かないといかんのだなーと印象深く覚えています。
 ・ 厚生年金基金
  今はもうなくなっている「厚生年金基金」についても、この企業単体(法人は別)で運営されていました。(証書はなぜか保管されていたので)
  つまり、退職一時金に加え、年金の上乗せ部分についても別途制度がありました。
 ・ 財形貯蓄制度
  私は住宅財形しかやらなかったのですが、年金財形も制度としてはありました。こちらはおそらく定期預金か保険かで運用だったと記憶していますが、当時の定期預金利率も今では想像できないほどめっちゃ高かったし、住宅財形と合わせて550万円まで利息が非課税ってのは大きく、資産形成の手段としては有力な位置づけとなっていました。

 その他にも、電機連合(労働組合系)で「ねんきん共済」のような資産形成のプランもあり、今思うと本当に充実していたと実感しています。
(若いころはありがちですが、こういう知識がなくというか興味がなく、ほとんど活かせてないのが残念ですが。。) 

 で、結局8年1か月でこちらの企業を退職したのですが、
 一時金で頂いた退職金は、具体的な金額は言えませんが、、すずめの涙程度でした。。。(比較じゃないですが、5年で教員を退職した方の退職金の半分以下でした。)
 やはり日本企業においては「長く働いてナンボなんだ」と当時思った記憶があります。

【企業型確定拠出年金との出会い】

 1996年5月に初めて転職し、外資系ソフトウェアの会社に入社しました。
 この会社は、当時かなり成長しており、色々な面で走りながらの運用で、特に人事制度などバックオフィス系は、当然ながら大手電機メーカーの安定感とは比較にならない感じでしたね。もちろん色々いい所はいっぱいありましたが。

 個人的には転職で再度関東に出てきたり、子供の成長などで色々お金が掛かり、資産形成とかはほとんど後回しな感じになってしまっておりました。

 そんな中、確か2002年、この会社は外資系であるにも関わらず、企業型確定拠出年金を1st. Moverとして導入する事になりました。
 退職金制度が改訂(というかこの時作られたのかもしれません)され、一定の金額を前払い退職金の受け取り、もしくは確定拠出年金としての積み立てを選択する形で導入されました。

 ですので、
 ・ 前払い退職金で給与上乗せで受け取る人
 ・ 会社が払う掛金で確定拠出年金を運用する人
 
 に分かれました。当時の記憶では、両方とも一定の割合がいたような気がします。
 で、私なんですが、なんかよくわからない状況ではありましたが、確定拠出年金を選びました。

 制度が始まる前に、運営管理会社となる日興証券の方が来て、色々と教えていただきましたが結局適当に投資信託を2~3個選んだ記憶があります。
 今思うと、もう少し考えて商品を選ぶべきだったと思いますが、、、

【再度の転職時:個人型への移行】

 で、せっかく会社に確定拠出年金制度ができたのに、その約2年半後、転職する事になりました。
 ただ、転職先に制度がない場合であっても、個人型でそのまま継続することができました。つまり、いわゆる確定拠出年金の「ポータビリティ」を活かす形になりました。

 しかしながら、個人型へ移行しましたので当然掛金は自分で払い続ける必要がありました。
 現在のiDeCoは、普通のサラリーマンですと毎月23,000円まで積み立てが可能ですが、当時は確か1万数千円だったと記憶してます。
 が、毎月頑張ってやり続けた(運用指図者のみにならずに、掛金積み立ても行った)のは本当に良かったと思っています。


*)ちなみに、確定拠出年金の口座があるのに、転職した際にそのままほったらかしておくと、、、6か月後に自動的に国民年金基金に移管され、いわゆる資産運用ができなくなりますのでご注意を。


さて、話はまだ続くのですが、、、
ちょっと長くなってしまったので、この後のクラウドベンダーでの「再度の企業型確定拠出年金との再会、そして現在のiDeCoへの移行、あと現状どんな感じなのかは次回にお伝えできればと思います。
 ぜひ、またご覧になっていただけますと幸いです。