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私から見た桜井章一

20歳ころ、初めて桜井章一を見て思ったのは、「うっわ。胡散臭!」だった。

近代麻雀かな?確か

雰囲気、発言、ふるまい、記事の内容、扱われ方、何もかもが胡散臭く感じた。麻雀誌の中で、一人だけ異色を放っていた。

発言の内容もあまりにふわっとしているというか、抽象論のように感じて、ほとんど理解できなかった。

だけども、完全な詐欺師だとか、演技のようにも感じなかった。

そうだとしたらあまりにも意味不明すぎるからだろう。意味不明でも不思議な説得力があり、逆に作為は感じなかった。

俺が直感を信じるべきかの基準は、今でも「話が出来すぎてないか、小手先の作為を感じるか」だ。

そんな感じだったので、雀鬼流はもっぱら友達と麻雀するときのネタとして使わせてもらっていたw 高速切りとか プオンッ!↑↑ とかw


彼の話が少し飲み込めたのは27歳ころ、人生の一度目のリセット期の後であった。

その頃、感覚で生きるということや、勝負の際の精神の置き方や、大自然を教師とする感覚といったものに共鳴できるようになってきた。

ただ、個別の話には共鳴できても、それがどうして勝負と関係するのか?なぜ勝負でそういうあり方にこだわる必要があるのか?彼がなぜ麻雀を経てそれに至ったのかについてなど、その言動の背景にまではしっくりきてはいなかった。

そこまで分かるようになったのは、つい最近の二度目の人生のリセット期の後からだ。

それがなぜ麻雀であったのか。なぜ雀士からそういう「哲学」のようなものが生まれたか。勝負とは?結果とは?運とは?欲とは?

そういったものまで含めての必然性が腑に落ちた。

彼の言動の95%は現在の私にとっては腑に落ちるものばかりである。

違和感を感じる5%は、「自然体は大事だが、文明とか技術とかを貶めすぎじゃね?否定の仕方に自然体以上のものを感じるな、そこに桜井さんの都合少し入ってね?単純に嫌いすぎなんじゃね?」という点と、

雀鬼会という空間で圧倒的な立場でいることを、多分結果的・必然的にそうなったとはいえ、かなりそこの立場に頼ってね?そこは章ちゃん自身も分かってるだろうけど、勝負論と矛盾が少しあるよね?自然体打法って素晴らしいんだけど、たとえば相手3人汚い奴、汚い場に囲まれたら結構負けちゃうよね?それが理というか、むしろそれで自然なのは分かる。汚い人汚い場汚い勝負を身体が受け付けない、距離を置きたいのはすげーわかるし、章ちゃん自身かつて勝ちの執着から、それに対応して自分もある程度汚さを許容して勝ってきて、猶更そういう汚い勝負はしたくないのも分かるけど、

やはり結局、一人自然体なだけじゃ汚さに負けるという点が、色々都合が悪くてあまり言ってないよね?1回だけそれを言ってるのを聞いたことがあるけど。+ブランディング的に勝つための方法論で売ってるから。多くの人が興味を持つのはそこだから。自然体で生きたら別にそんなに勝てるもんじゃないよって言えないでしょ?ハッキリ言えば雀鬼の価値が落ちちゃう。いや本来の価値は落ちないけど世間からの需要は落ちる。雀鬼にも生活があり本の売上もある。雀鬼自身は嘘を言ってないはずだけど、編集者とか本のタイトルとのズレがある。そのくらいまでは許容してるのかな?

でもそこを曖昧にしてるとみんなに届く人生論としては、あまりにも、みんなを混乱させるよね?章ちゃん自身も今の社会に嘆いて距離をとって発信するけど、どうしていいか分からない。だからいつもあくまで私の生き方、感覚、俺はただの立場のない雀荘のおやじっていう姿勢にとどめるんだよね。」 ⇒結局、色々書いたけど俺も雀鬼の立場ならどうしていいかわからんくらい難しいわw

という2点だけである。例にもよって「悪いこと」を書くのが中心みたいになっちゃったけど、それだけ残り95%は何も言うことがないくらい共鳴しているってこと。

これほど著書が多く、発言がすべて自分の言葉な人で、たったこれだけしか違和感を感じない人を俺は他に知らない。後は羽生善治さんとか村田諒太選手くらいかな?2人とも立場がある人なのに章ちゃんに会ってるのも興味深い。

最近だと武井壮さんとか細川バレンタインっていうボクサーの方もそうなりそう(まだ知って1か月とかだけど今のところ)。バレさんはまだ無名だけどこのままいけばいつか章ちゃんとも引き合いそうだね。

結局何が言いたいかといえば、雀鬼はなんだかんだ本物だよってことです。

章ちゃん1

ペットボトルのふたを開けるのも嫌がるのに、「ペットボトルを海ン中でコキコキ鳴らすとサメが寄ってくんだよお~ こうして。」と楽し気につぶらな瞳で語る章ちゃんに俺は爆笑するw

「俺あ人間には負ける気がしませんけどね?タコには負けますよ」ww「最強ってのはサメであってね?最強戦ってサメにあげてくださいよ  ?」ってサメ好きすぎだろw 絶対聴衆のことカラカってるよな 本当のことなのに最高の皮肉で同時に漫才にもなっている。

そして内容が漫談風味なのに、雀鬼だからって終始周りに合わせてシーンとしてる聴衆とのコントラストもおかしくてたまらないww腹いたい セッティングも全て含めてこんな面白い漫談を俺はみたことがないw

そのつべ



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