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Googleカレンダーで特定のユーザーだけが社内リソースを予約できるようにする

Google Workspaceでは、社内リソース(会議室・プロジェクターなど)を追加してリソースごとのカレンダーを表示することができます。

ただ、デフォルトの設定だと、社内リソースは空いていれば誰でも予約できるような状態になっています。小さな組織であれば良いかもしれませんが、人数が増えてくると全員がリソースを予約しようとしてカオスな状態になりかねません。そこで、この記事ではGoogle Workspaceの設定により予約(または招待状の承諾)ができる人を限定する方法を紹介します。

リソースの登録方法やカレンダーでの表示方法は以前の記事で紹介しています!

リソースを予約できるロールを特定のユーザーに割り当てる(特権管理者)

※この操作はGoogle Workspaceの特権管理者が行います。

カスタムロールを作成する

「アカウント > 管理者ロール」から「新しいロールを作成」に進みます。

カスタムロールを作成

社内リソースの予約を変更することができるカスタムロールを作成します。

名前と説明を入力

「サービス > カレンダー > ビルディングとリソース > 会議室情報」にチェックを入れ、ロールを作成します。「会議室」と書いてありますが、その他のリソースの予定も扱えます。

会議室情報にチェック

特定のユーザーへカスタムロールを割り当てる

部長など特定のユーザーにリソースを予約する権限を割り当てます。「ディレクトリ > ユーザー」から割り当てたいユーザーをクリックし、先ほど作成したカスタムロールを割り当てます。

※ロールを割り当てただけでリソースカレンダーの変更ができるわけではありません。日本語が難しいですが「このユーザーに対しては『リソースカレンダーを変更する権限の付与』が可能になった」ようなイメージです。

ユーザーの権限
先ほど作成したカスタムロールを付与して保存

リソースのカレンダーを特定のユーザーに共有する(特権管理者)

※この操作はGoogle Workspaceの特権管理者が行います。

※設定の反映には時間がかかることがあるようです。うまくいかない場合はしばらく待ってから試してみてください。

特権管理者はすべてのリソースのカレンダーが「マイカレンダー」に表示されています。「マイカレンダー」に表示されているカレンダーは権限などの設定を変更することができます。部長などに割り当てたいリソースの設定を変更し、部長だけがリソースの予約をできるようにしていきます。

特権管理者のマイカレンダーでカレンダーの右のボタンをクリック

マイカレンダーのオーバーフローメニューから「設定と共有」を選びます。

「設定と共有」をクリック

「招待状の自動承諾」を「すべての招待状をこのカレンダーに自動的に追加する」に設定します。自動承諾にすると誰でも予約できる状態(デフォルトではこちら)になってしまいます。

また、「予定のアクセス権限」で「[会社名]で利用できるようにする > 予定の表示」になっていることを確認します。

これらの設定により、一般ユーザーは予定の表示のみができることになります(厳密には、リソースのカレンダーに対して招待状を送ることはできますが、自動で承諾(確定)はできないような状態になります)。

自動承諾しないように設定。また基本のアクセス権限を表示のみに設定。

最後に、カスタムロールを割り当てたユーザーに「予定の変更」権限を与えて「送信」します。カスタムロールが割り当てられていないユーザーの場合は、どの権限を設定しても強制的に「予定の表示」に権限が変わってしまうことに注意してください。

カスタムロールを付与したユーザーにカレンダーの変更権限を付与する

権限が割り当てられたユーザーがリソースを予約する

リソースの予約変更のカスタムロールを持ち、管理者からカレンダーを「予定の変更」権限で共有されたユーザー(部長など)は以下のことができるようになります。

  • 予定変更の権限があるカレンダーの招待状の承諾

    • 参加する→「はい」の選択

  • 予定変更の権限があるカレンダーの予定を作成

全体像。権限なしの場合と権限ありの場合の比較
権限なしの場合→承諾ボタンが表示されない
権限ありの場合→承諾ボタンが表示される

これで、特定の人のみがリソースのカレンダーを変更することができるようになりました!この設定をすることで、

  • 権限がある部長のみがカレンダーの予定を作成する

  • 部下がリソースの予約を申請(カレンダーに招待状を送信)し、部長が承諾する

のような使い方が可能になります。

権限のないカレンダーに招待状を送れないようにする方法(特権管理者)

※この操作はGoogle Workspaceの特権管理者が行います。

上記の方法では、基本的に誰でも招待状が送れるようになっています(承諾できるのは変更権限がるユーザーのみ)。Google Workspace全体での設定になってしまいますが、特権管理者であれば招待状の送信も制御することができます。

「アプリ > Google Workspace > カレンダー > 全般設定 > リソース予約の許可」から「[予定の表示(時間枠のみ)] として共有されているリソースの予約を許可する」のチェックを外して保存します。

カレンダーの全般設定
リリース予約の許可のチェックを外す

上記の設定を反映したいカレンダーでは、権限は以下のように設定しておきます。

予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示)

これによって、時間枠のみの表示の権限しかもっていないユーザーはリソースのカレンダーに招待状を送ることができなくなります(予約時に、常にリソースが利用不可のように見えます)。

以上です!少し複雑ですが、会議室などを予約する権限をツールで設定することができるのはありがたいですね。

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