Googleカレンダーで会議室や社内リソースを管理する
企業での予定管理で広く使われているGoogle Workspaceのカレンダーですが、ヒトの予定だけでなくモノや場所の予定も管理することができます。ダブルブッキングの防止やモノを最後に使った人の確認などにも役立つため、しっかりと設定しておくことをおすすめします。
モノ = タブレット端末・プロジェクター・モバイルルーター
場所 = 会議室・実験室
この記事では、有料版のGoogle Workspaceで設定できる「ビルディングとリソース」で会議室や社内リソースを登録し、カレンダーで予定を登録・表示する方法を説明します。
紹介する方法は、組織用のプラン(Business Starter以上)であれば全てのプランで利用できます(2022/03/12現在)。
会議室や社内リソースの登録
※この操作はGoogle Workspaceの管理者のみが行えます。
Google Adminのサイドバーで「ディレクトリ > ビルディングとリソース > リソースの管理」に進みます。
Google Workspaceには ビルディング と リソース という概念があります。カレンダーで管理するモノや場所は リソース になります。それに対して、ビルディングは企業が使っている建物そのものです。会議室など建物に紐づくリソースはビルディングと紐づけることが必須です。タブレット端末など持ち運び可能なものは紐づけないという選択肢もあります(複数のオフィスがある場合などは、基本的に所属する建物に紐づけを行うのが良いと思います)。
ビルディングに紐づける場合(会議室など)
ビルディングがない場合は作成します。
次にリソースを登録します。カテゴリが「会議スペース」の場合は既存のビルディングに紐づけることが必須となります(ビルディングが一つも無い状態では「会議スペース」リソースは作成できません)。
ビルディングに紐づけない場合(タブレット端末など)
カテゴリを「その他のリソース」とするとビルディング「未定義」を選択することができます。また、ここで設定する 種類 という項目は後のカレンダーでの登録時に表示されるため、わかりやすいものを設定しておくとよいでしょう。
カレンダーでリソースの予定を登録する
登録した会議室やタブレット端末などのリソースの予定を登録することができます。基本的にリソースの予定はユーザーの予定と紐づく形で登録します。 管理者を除き、リソースのみの予定は作れません。 ユーザーの予定のゲストとしてリソースが追加されるような形です。
リソースの予定を表示する
リソースの予定を個人の予定と同じようにカレンダーで表示することができます。 表示するためには、まずリソースをカレンダーに追加します。「他のカレンダの+ > リソースのブラウジング > 表示したいリソースにチェック」で完了です。設定は保存されるため、カレンダーを一度閉じたりPCを再起動したりしても追加したリソースのカレンダーは表示され続けます(もちろん表示しないように削除することも可能です)。
ダブルブッキング時の挙動
本当にダブルブッキングが防げるのか試してみましょう。まず、わざとダブルブッキングするような予定を作成し、すでに予約済みの会議室の予約を試みます。
デフォルトの表示設定「利用可能な会議室のみ」ではすでに予定が入っている会議室は表示されないようです。無理やり登録する場合は「利用できない会議室も含める」を選択します。
無理やり予定を入れてみたところ、自動で会議室の予定がキャンセルされ、キャンセルの情報を伝えるメールが届きました。
以上です!今回は紹介しませんでしたが、リソースごとに管理者を設定したり権限を変更したりなど柔軟な設定が可能です。詳細は以下のリンクなどを参照ください。
(2022/03/19 追記)
こちらの記事でやり方を図付きで説明しています!
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