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花を飾るということの意味

こんにちは、ローズ青木です。「フラワービジネス2.0」という花業界専門オンラインサロンを運営したり、「祝花コレクトサービス」という贈り先ファーストの新しいフラワーギフトの仕組みを提供したりしています。

オフィスに花を!

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オフィスの受付周辺にお花を飾っている企業は沢山あります。が、残念ながらそれと同じくらいもしくはそれ以上に何も飾らない企業も沢山あります。

花業界の人間だから余計にそうなのだと思いますが、やっぱり受付周辺にお花が飾ってあると「歓迎されている感」を感じます。それだけでその企業に対する第一印象がグッとUPしますね。
i-padなどで受付システムを用意して人を配置しない受付はもはや当たり前ですが、そんなどこか無機質に感じてしまう受付周りだからこそ「花」を飾って温かみを演出して欲しいなって思います。

でも、それは視点を変えれば勝手な願望であって、相手からすると「なんで?」になる。その理由が提示する側も説明できないから結果として「花を飾らない」という選択をする。これは提案する側の課題ですね汗


役に立つか立たないかの文脈

こと企業におけるお花。この提案をする時に

どんな効果が得られるか?
それによって得られるメリットは?

この文脈で提案しがちだし、そのような思考で今まで考えていたように思います。でも、その文脈で行けば「花以外のもの」の方がよっぽど効果を得られること、多々あります。それを覆すだけの提案ができない・・。
そこは気合いや熱量で押し切るしかない!というのが最終手段でした笑

だから、そもそも視点がズレていたんですね汗
「花」はもともと「人にとって一番役に立つかどうか」の議論がされるものではない。

じゃ、何を提示するか?それは、

「花を飾る意味」

なぜ花なのか?
なぜ花以外の〜ではなく花なのか?

それは機能的な価値(癒しとか目の保養とか)からの提示ではなく、花を飾ることがどんなソーシャルグッドがあるのか?SDGs的にはどうなのか?そのような視点が重要です。そもそも花を扱うフローリストという仕事はどういう仕事なのか?深掘りしていくとここまでいくかもしれませんね。

業界全体として「意味のある業界」を目指していかないとこれからの時代、生き残れない危惧さえ感じてきました。

オフィスに提案するお花の一例

既存のサービスで色んな花屋さんが提供している定期届け。いわゆる企業の受付や応接室等に週替わりで季節のお花を生けこみする、アレンジメントをお届けするというサービスですが、花屋さん的にもサブスク面の効果もあるので獲得したい案件の代表です。

で、ここに意味を持たせる。
通常お届けする花屋さんのセンスに依存しがちですが、素人からするとせっかく綺麗なお花なんだけど、「花の名前」がわからない。カードを添えてくれたとしても、どれがどれだか覚えられない。。という現象が起こります。

だから、お届けするお花はあえて、「1種類に絞る」

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(↑これは芍薬。これだけで十分きれい!)

十分これだけで綺麗じゃないですか?
で、そこにポストカードを置き、QRを読み取ると詳細が記されている。そんな仕組みがあったら尚嬉しい!

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(これは長野県東御市にある安藤百福センター敷地内にあるツリーハウスのサイン。真ん中辺に見えるQRを読み取るとツリーハウスの詳細が見ることが出来る、こんな仕組み)

このお花の生産地を伝える
生産者さんがどんな想いを込めて生産しているのか伝える
花を考えることで生き物に対する共生意識を高めるため

こういう意味を提示するためのサービスとして、定期装飾を提案する。
ここまでできれば共感してくださる企業が増えそうじゃないですか?

意味のあるサービスを

このような考えに至るヒントになったのがキンコン西野さんの記事です。

こちらは「人」を視点に書かれていますが、花も全く同じだと思いました。
だからこそ意味を提示していかないと業界が益々シュリンクしていきます。会社としてはもちろん生き残っていけません。

花を扱う以上「意味」を付加したサービスを今後開発していきます!

それでは皆さま、バラ色の日々を🌹


※ちなみにこちらは長野県松本市の居酒屋さんで提供されている「ウニの牛肉巻き」通称、痛風巻き。とても「意味のある」メニューです笑

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