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花屋さん事情を知っておく②

前回の「花屋さん事情を知っておく」の続編です。

止むを得ず予約が直前になってキャンセルになってしまうこと、あります。

こんな時もトップセールスの方々の在り方を感じることができます。


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予約キャンセル

諸々の事情で予約が直前になってキャンセルになることはザラにあります。

が、しかしこんな時こそ相手への配慮を忘れないのがトップセールスです。トップセールスの方々の基本的なスタンスとして、商売やっている方であれば「相手も適正に儲けて欲しい」と考えています。その儲けが出るからこそ、商品やサービスのクリティを上げるための資金に充てられるし経営を持続できることを意識せずとも理解しているからです。

が、一方でそうではない方。例えば直前のキャンセルになってしまった時に多いのは「キャンセルでお願いします」ただこれだけ・・・。

「あの〜既にお花も仕入れてますし製作も終わってるんですが・・」(心の声)確かにまだまだ花屋さん側もキチッとルールを設けられていないのも改善の余地ありですが、でも「だから当然」というように考えないのがトップセールスです。あくまで配慮・愛を持って接してくださいます。

(花屋さん側も飲食店さんの予約キャンセルと同じようにしていく必要はある。扱っているものが生物なので保存も効かない)


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踏み込む

しかも、トップセールスの方々は配慮だけでは終わりません。具体的な解決策まで提示してくれる方もいます。

例えば上記のような場合、「今後お届け日の○日前を過ぎたら商品代金を全ていただくなどのキャンセルポリシーを設定してはどうですか?」と、そこまで踏み込んできてくださいます。

花屋さんは職人気質の人が多い業界。故に「経営」を勉強してきている人が少ないのも事実です。お店やりながら勉強しているというのが圧倒的多数です。それに加え日々の忙しさに忙殺され、そこまで意識が回っていないのも理解できます。

だからこそ、トップセールスの方はそんな部分まで見えていて愛の手を差し伸べてくださるんです。それはなぜか?せっかく信頼できる花屋さん=パートナーが見つかったのだから、お互いに与え合うことで成長していきたいと考えているから。


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「利益出てますか?」

私のお客様の中にも数多くのトップセールスの方がいらっしゃいます。その中のある人は「青木さん、今回の注文きちんと利益出てますか?」と聞いてくれます。それはその方の解釈であまり高くはない金額の注文だった時によく聞かれます。

「良かれと思ってやっていたことが実はそうではなかった」

そうなって欲しくないから聞いてくださっているとのことです。「損して得とれ」という言葉がありますが、信頼関係を築くまでにある程度の先行投資をすることはあるでしょう。しかし、その後きちんと契約ないしご注文をいただいた時には適正に利益を出していかないとクオリティを担保できなくなってしまいます。

「状況によっては単価上げてくださいね。何れにせよきちんと利益出してくださいね」

ここまで言ってくださることもあります。ホント感謝の一言です。この在り方がまさにトップセールスなんだな!と感じています。


「花屋を味方につける」そんな技術を持ち合わせているのがトップセールスの皆さんに共通している習慣です。