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お花の再配達問題

先日、地元長野県の地方紙(信濃毎日新聞)という新聞があるんですが、そこで帯で広告も出ていて、すごく目に留まったので見ちゃったんですけど、「再配達削減キャンペーン」というのを長野県がやっているのかな?大事なことだなぁと思ってその記事を見ていました。広告記事ですね。

職場とかで荷物を1回で受け取ろうというようなことがデカデカ書かれてましたが、自宅に指定で荷物届けると、どうしても日中仕事だったり、いないことって多いじゃないですか。置き配ができればいいけど、それができないものもありますからね。そうなると再配達になってもう1回来てもらうっていうのは、やっぱりSDGsの観点から見てもプラスではないし、ドライバーさんの負荷って相当かかりますよね。そこでまた再配達で時間指定で行ってみたけど、お客さんも突発的な用事が入っちゃってまたいなかったということだってあり得るわけじゃないですか。そんなことやってたらドライバーさんも「なんとかならないかな」を通り越して「ふざけんな」って思ってしまうこともあるでしょう。こういった再配達、これをとにかく無くしていこうというキャンペーンで、具体的なデータも出ていました。

全国の1年間の宅配が49億個、まず総数としてこれだけあるそうです。 この20年で1.8倍に増えてる。そのうち再配達による労働時間というのが1.8億時間/年。 1年間に約9万人の労働力に相当すると。全体の49億個のうちの再配達の割合というのは約12%あるそうです。再配達によるトラックからのCO2の排出量というのが約42万トン/年。 この規模になってくると、もはやあまり想像がつかない規模感になってきますが、全体から見ると12%ですけども、 割合というよりも相当の配達量と実際の時間やそこで排出されるCO2の量から考えると、当然これがなくなった方がいいっていうのは説明しなくてもわかるかと思います。

今日の本題のお花の再配達です。これって業界の人なら当然わかっていただけることだと思いますけど、厄介ですよね。注文主様から指定があったからその時間に届けたけどお客様がいなかった。もしくはよくあるのがサプライズですよね。サプライズで遠方に生のお花を届けたいとなった時に、相手がいる保証って別にないんです。事前にいるって聞いてたとしても、お客さん(もらう側)の方はその日にいるよって言ったことなんて忘れちゃって出かけることだってあるし、再配達で受け取ればいいって結構安直に考える方もいますし、何せ届けてるものは生のお花ですからね。生鮮品ですからね。クールビンで届ければいいじゃんって言うけども、その分コストも高くなってくるし、クールビンでずっと保管しておくと、場合によっては冷傷。 お花が凍みちゃうなんていう表現しますけど、そんなことが起こるリスクだって高くなるし、やっぱりお花の鮮度が絶対的に落ちちゃうんですよね。だったらここはやっぱり再配達、お花の再配達はなくなった方がいいよなって当然思います。置き配でいいよって言う方もいますけど、置かれる場所が果たして本当に生花を置いておく場所に適切な場所なのか?陽がガンガン当たる場所だったらお花も梱包してる中で劣化しちゃうし、いろいろ繊細なんですよ。

だとすると、届け方の工夫っていうのは、もっと選択肢があって注文していただく方も柔軟に考えていただきたいなと個人的には思っています。
サプライズ結構厄介ですよね。

僕が思うには、お客様からするとその当日、誕生日だったら誕生日の当日にギフトを届けたいと。その気持ちはよくわかります。でも現実としてその当日っていうのは相手にとってめでたい日なわけですから、不在にしている可能性あるじゃないですか?どこか家族でお祝いに行ってるとか旅行に行ってることだってあり得るわけだし、そんなとこまで把握できないじゃないですか、こちら側が。でも当日には何かしら届けたい。ただそれはバースデーカードとか、今だったらITツール、ウェブツールを活用して確実にお客様の手元に届くメールなのかLINEなのかわからないけど、まずは確実にお祝いの気持ちを当日に届ける。その上で別途お送りするものは、お客様の都合の良い日に指定する。こんな設計はとてもヘルシーだと思います。

当日に物を届けることにこだわる方は、方法論に固執しちゃってる気がして、なんとかならないものかなと思うこともありますが、業界側の提案も弱いのかもしれないですね。「ぜひこちらにお勧めしたいと思ってます!」というような強い提案も必要かと。生のお花の再配達の問題は、やっぱり結構深刻だと思っています。最近だと自社配達できるリソース持ってなくて無店舗経営の花屋さんとか都内とか家賃が高いところでやってる方とかも、そもそも車がない方もいます。「お花を発送するなら対応できますよ」という対応の方も増えてますから、その発送先で結局再配達になっているようだったら問題自体が解決されずに拡大してしまっているという実証があるのであれば、ここはメスが入っていってもいいのかなと思っています。僕一人でどうこうできる問題ではないですが、問題提起として2024年の物流問題にも関連した話だと思いますので、これからどんな動きになっていくか楽しみですし 会議に参加する機会があれば参加してアイデア出しとかできたらいいかなと思っています。現状としてこのような問題があることを業界外の方に知っていただきたいと思い記事にしました。


それでは今日も元気にがんばローズ🌹


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