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文明開化の音がする〜

明治初期の日本は西洋文化を積極的に取り入れることで、それまでの習慣や制度を大きく変化させたのは言わずもがななので特に触れませんが、その様子を捉えた言葉として、こんな言葉がありますよね。

散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする

ざっくりいうと、それまでちょんまげ文化だった日本。散切り頭の人こそ文明開化の波にのり進んでいる人だ。的なことを表現した言葉です。政府指導のもと、近代化を進めようとしても、頑なにちょんまげにこだわった人も沢山いたそうで、現代でもよくあることだなって思いました。

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(そういえば西郷どん面白かったな〜この時の鈴木亮平すごい好き)

例えばなんだろう。思いあたるものを書いてみます。

・頑なにガラケーにこだわる
・今寂れてきているのに、頑なに過去の成功体験にしがみつく
・新技術新商品が開発されて明らかに優れているのに、頑なにこだわりだと言ってずっと同じものを使い続ける
・時代は変化しているのに「地方はそういうもんだ」と頑なに言い張る
・頑なに「この業界はこういうもんだ」と言い張る

ざっと挙げるとこんなところでしょうか。
明治時代と現代は異なるので、今はそれでも生活できるのであれば別に問題ないのかもしれませんが、もし仮にリーダー職についている人がその価値観に捉われていたら、その組織の今後がなんか想像できてしまいます。。ここでいうリーダーとは規模は関係ありません。

やっぱりダーウィンさんが言ってる「唯一生き残れるのは変化する者」これだと思うんです。適者生存と解釈しています。


花業界における変化

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当然のことながら花業界も変化していかないと生き残れません。コロナの影響でITリテラシーが格段に上がりzoom活用が当たり前になりました。これは僕にとってはかなり追い風です。その他、人に会うことを制限された以上、Webをいかに活用するかが必然的に求められ、それによるネットショップの開設やWebを活用したサービス提供が増えました。これは業界にとってはプラスだと捉えています。

しかしWebはあくまでツール。
変化させなきゃいけないのはそれだけではありません。「店舗の定義」それすらも見直しが求められています。今までのようにただ商品を陳列してお客様が来るのを待つ。そのための店舗というのは今後減少していくでしょう。

いわゆる販売を目的とした店舗が当たり前だった過去から、もっと異なる目的の店舗が出現してくる時代になります。メディア?体験?考えられることはいくつかありますが、そんな時代の変化に対応してくる花屋さんの展開が楽しみです!

花屋の定義

ひょっとしたらそれすらも見直しを迫られるかもしれません。「花屋」という言葉に縛られて思考が制限されていることがあるとすれば、その枠組みは取っ払った方がいい。花はあくまで花でしかない。その花をどう活用してお客様を喜ばせるか?それが本質だから。


文明と文化の違い

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さて、冒頭の文明の話に戻りますが、文明と文化。言葉は似ているけど意味に明確な違いがあります。今までは考えたこともなかったんですが、こないだどこかで(忘れちゃった)見かけたこちらの言葉がとても印象的だったので引用させていただきます。

文明=役に立つ
文化=意味がある

なるほどな〜って思いました。
明治時代によく使われたとされる「文明開化」という言葉は、言い換えれば「役立つものがどんどん進歩して変化する」そんな時代だということです。

現代と比べれば当然明治時代はまだまだ不便なことばかり。だから西洋文化を積極的に取り入れることで日本人の生活を向上させてきた。だから「役に立つもの=文明」が開発された時代と言えます。

じゃあ、現代はどうだろう?
モノが溢れている時代とも言われています。モノからコトへと言われている時代です。その時代にあって、「文明開化」という言葉はフィットしないのはお分かりいただけるかと思います。

じゃなに?
そう「文化開化」(言いにくいw)の時代です。
「文化=意味がある」ことです。その文化を作っていく・提供していく時代です。

だから会社としてお店として価値提供をする文脈としては「役に立つから意味がある」へ変化していかなければなりません。もちろん、役に立つことを否定するわけではなく、その領域で戦いを強いられたらナンバー1企業しか生き残れないという厳しい現実が待っているので、僕としては意味の提示を推奨しています。

(この点については過去にも記事を書いていますので、ご覧ください)

文化を作るということは意味を作るということ

花のある生活という文化を作りたければ、その意味を作ること。
フローリストという生き方を一つの文化に育てていきたければ、その意味を提示すること。

文明=役に立つ
文化=意味がある

もう一度書きますが、↑は自分の中ではものすごく腑に落ちる解釈です。

花の業界に関わるみなさん、一緒に意味の追求をしていきましょう!
それではみなさま、バラ色の日々を🌹


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