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このブログは、
"200~500kmを走るジャーニーラン"というクレイジーなレースにおいて、
その最高峰を目指すとある男の実録である。


■ 僕がお会いした限りでは、
IさんとMさん(別名オレンジ)のお二人は、
超長距離の世界において、相当な走力を誇る人です。

お二人とも速さもさることながら、
粘りや意志力といった能力がずば抜けて高く、
リタイヤすることが全くもってない、という方々です。


■ ジャーニーランの世界において、独りで走ることはよくあることです。
大会中は他の参加者も参加していますが、
前後の走者の距離感やペースはバラバラで、独りきりで走ることはザラにあります。(というか、ほとんど独り)

調子のいい時、元気のあるうちは一人で走っていても、
そんなになんとも思いませんが、
後半になればなるほど、極限状態になればなるほど、ついついラクしようと考えます。歩いたり、休んだり、が頻繁に起こります。


■ そんな時に、先の二人が激励してくれます。
もちろん、現実の世界ではそこにはいないわけですが、

先の二人であれば、
極限状態であっても決して手綱は緩めない。
必ずどんな状況でも走り続ける。
弱みを見せない。
意志の強い人。

なので、そのお二人があたかも一緒に走っているかのように思うだけで、
自分もそのお二人に引っ張られて走ります。

余談ですが、僕がランニングコーチとしてサポートしている方は、
僕のようなふくらはぎをしているランナーを見つけては、僕が伴走していると思って走れば、引っ張られるそうです笑
(僕もあやかりたい、、、)

■ ペーサーの良いところは、ただ単にタイムをキープするだけでなく、
自分を走らせることにあります。
ラクしようとする自分を「走れ!先に行け!」とケツを叩いてくれます。

ジャーニーランでもそういった伴走者がいてくれれば助かるのですが、そういうクレイジーな大会には誰も寄りつかないので笑、
自分独りでも架空の人物を見立てて、一緒に走っていると仮定して、
引っ張ってもらう。


■ 彼らは絶対に歩かない。弱音を言わない。
常に前を向いて、走り続ける人たちです。
僕に「まだやれるよね?」と葉っぱをかけてくる。
彼らなら、茶化すの半分、マジで言ってくるの半分で、僕を走らせる。


■ ジャーニーランはその道中、一人で走ることがほとんどです。
灯りのない道路を独り、淡々と黙々と走る場面もあります。

でも、それは孤独じゃない。僕は一人じゃない。
僕と今までにご一緒した方たちが
「まだここで倒れるような実力じゃないでしょ?」と、
僕を鼓舞するのです。

時々、無茶振りもするけど、本当に有り難いです笑


今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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