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コンサル転職後、壁にぶち当たったシリーズ:「先読み」の力

わたしは、1年ほど前にSEからDEKAPAIに転職したITコンサルタントです。
今回は、転職してからぶち当たった壁である、「先読み」スキルについて記事にしていきます。
この記事では、私がどのようにして先読みの力を鍛えてきたのかをご紹介したいと思います。


◆ 先読みとは何か

- 次に何が起こるかを予測する能力

これは、チェスのプレイヤーが相手の次の手を予測するのと同じ。
しかし、私たちの場合、チェスボードはクライアントのオフィス、駒はプロジェクトのメンバー、そしてゲームのルールは常に変わるビジネスの世界

◆ 先読みの難しさ

- 未来は常に変わる!しかし、それは言い訳にはならない

  • コンサルタントとしての仕事は、不確実性の中で最善の策を見つけ出すこと

  • そのためには、情報を集め、リスクを管理し、問題が起こる前に対策を立てることが必要

◆ 具体的な先読みの方法

では、具体的にどのように先読みを行うか。私が壁に先読みするために実際に行っている方法を紹介。

1. 課題の解像度を上げる

  • まず何が問題なのかを明確にする

  • 具体的には関係者やその利害関係、金銭的な問題、過去の経緯などを整理する

2. 目指すべき方向を決める

  • 次にどのような結果を得たいのかを明確にする

3. 最初の一歩を考える

  • どのような行動を最初に行うか考える。

  • なるべく具体的に書く(「いつ、なにを、誰に、どうやって」まで落とし込む。そして最初の一歩をやってみたときに、どういうことが起こるか見てみるべし)

4. 解像度を深める

  • 最初の一歩が思いつかないときは、まだ課題の解像度が低い可能性がある。その場合は、再度、課題の解像度を上げる作業を行う。

  • ただし、同じ方法で解像度を上げても同じ結果になるので、新たな視点から解像度を深める

  • 例えば、時間軸(3か月後、1年後にどうなってるか)を考えてみる

  • ほかにも、過去の議事録の発言などから、何を気にしているのかを推測する

◆ 具体的な技

- Excelで「縦軸に課題、横軸に観点」の一覧形式でまとめる

  • 私が実際に先読みるために使うツールはExcelです。

  • 課題ややるべきことを縦軸に、それに対する観点を横軸にまとめます。

    • 観点:

      • 登場人物や彼らが何を考えているか

      • その時のリスク

      • それに対する具体的なアクション

  • Tipsとしては、登場人物が考えている「腹積もり」や「言語化するのが躊躇われる負の感情」も整理の段階では書きだしておくと、最初にやらないといけないアクションが具体的になりやすい

◆ まとめ

- コンサルタントは先読みの力とセンスを日々磨くべき

  • 先読みの力を鍛えることは、コンサルタントにとって超重要

  • おそらく、超優秀なコンサルはこの辺の整理が常に頭の中でされている

  • しかし、それは一晩で身につくものではなく、センスも必要になる

  • 日々の業務の中で、先読みの力を鍛えるための習慣を身につけるために、まずは言語化して先輩やマネージャからフィードバックをもらうべし

◆ 参考

- 先読みするためのおすすめ書籍

  • 解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

  • 「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術

  • 小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考


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