朝帰りのシャワー

『日記をつけてやる#1[R2.7.21]』


プライベートだろうが何だろうが
文字に起こすことが大事だなと
強く感じるこの頃。
表現者として生きて行きたいのなら尚更。

自分にとっては何気ない日常。
ただその中で気紛れで買った
アイスクリームが
とても美味かった位の出来事。
彼にとっては、、、
どうだろう?

いつも通り外泊。
朝帰り。下りの電車が故、人は少なめ。
それでも周囲は通勤列車。
一日の始まり。

買い物して
図書館行って
次の仕事までに
やっておきたかったことを
6割程終えて、気がつくと眠ってしまっていた。

ほぼ2000年生まれの彼の姿を
仕事で会う度見てはいたのだけれど
家での半日を一緒に過ごすのは初めてだった。

職場での彼はあまり口数が
多くはないイメージだが
家に着くなり彼は驚く程よく喋った。

恐らく本人もコミュニケーション能力は
高くないと思っている。
ただ
ひたすらに喋り続ける事も、
能力値の項目に入っているなら充分高得点を叩き出しているとは思う位に止まらない。

彼は彼女が欲しいらしい。
年頃だもんな。
当然だ。

自分の青春時代と違う事は、
携帯電話の
アプリケーション上で
同じく寂しさを埋めたい人間と
繋がれると言う事だった。

最終的に
自分もアドバイスしてみたりなんかして
紆余曲折を経て
公式な連絡先を交換していた。

そして、朝。
夏らしい晴天過ぎる朝。
いつも通り介助者と共に仕事に向かう。

昨日のあの時間は

物理的には
お互いこれから過ごす時間の中で
何千、何万分の1の時間かもしれないが
これから先思い出される事があるのだろうか。

もしあるとするのなら、
それは何回思い出す事になるんだろうか。

そんな事をボンヤリと考えながら、
頭の中で今日のスケジュールをなぞる。
電車の景色は流れる。

家に帰って
ラジコのタイムフリーで聴く
吉岡里帆のラジオと
今日初のシャワーが
ただささやかに
楽しみな、朝。





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