城島 大@小説家

小説家/シナリオライター ■講談社よりライトミステリー小説出版。『小説家になろう』SF…

城島 大@小説家

小説家/シナリオライター ■講談社よりライトミステリー小説出版。『小説家になろう』SFパニック部門1位。YOUTUBE漫画シナリオ90万再生突破。 ■自分で自分を否定してしまう人に向けて、自作小説や小説の書き方などを投稿していきます。 ■野望:何にも依存しない作家

マガジン

  • 小説『ゴブリンだった俺が、来世で君に出会えたら』

    俺はゴブリンだ。 しかし、身体が弱いという理由で、ゴブリンの村から追われ、はぐれゴブリンになった。俺は自分以外、誰も信用することができず、数百年もの間、たった一人で生きてきた。誰もが他者を蹴落として生きている。そんな風に思っていた。 あの子に出会うまでは。 あの子は、人間であるにも関わらず、傷ついた俺を助けてくれた。一緒にいて。話をして。孤独しか知らなかった俺に、人生の楽しさを教えてくれた。でも俺は、そんなあの子を守れなかった。 自分の命を犠牲にしてまで守ろうとしたあの子は、俺の目の前で殺された。 俺は願った。 誰でもいい。俺に、彼女を守る力を与えてくれ。 たとえそれが、悪魔であっても……! 目が覚めると、俺は人間に転生していた。 この世の理(ことわり)をも捻じ曲げる、未来予知の力を持って。 俺はこの未来予知の力を使い、同じく転生しているはずのあの子を探す。 今度こそ、あの子を守るために。

  • 持ち込み用作品

    持ち込みのために書いた作品をまとめたものになっております。

  • 小説『死神さんの自殺用品店』

    〇月×日。私は自殺した。 はずだったのに、私が目覚めたのは、アンティークショップのような、小洒落たお店の中だった。 「ようこそ。自殺用品店、スーサイドへ」 そう言って迎えてくれたのは、黒いローブを着た美人の女性、死神さん。 自殺者の動機を聞くことで、より良い死を提供することを生業にする死神さんは、いつも真剣に話を聞いて、客にとって最も相応しい自殺用品を勧めてくれる。 その身を何年も綺麗に保つ毒薬 温かな思い出に包まれて死ぬことのできる首吊りロープ 想い人と共に引き金を引くことのできる拳銃 自殺を計った者だけが訪れることのできるお店の品々は、客にとって甘美なものばかり。 しかしそれを得るためには、嘘偽りなく、正直に自分のことを話さなくてはならない。 「あなたはウソをついていますね」 死神さんのそんな言葉と共に、私は、私自身ですら知らなかった、自殺する本当の理由と向き合うことになる。

最近の記事

結果論こそがロジックの到達点

世界でもトップクラスの企業であるグーグルは、会社内にジャングルジムがあるらしい。 多くの人間は、「やはり天才は突拍子のないことを考える」と、その奇妙な行動を評価する。 しかし、果たしてそれは、天才的な感性から生まれたものなのだろうか。 この前、「人はなぜ死ぬのか」という本を読了した。 生物の生と死の必然性について、生物学の観点から書かれた本で、まったく知識のない僕でも楽しめる本だった。 この本によると、進化というのは、たまたま生き残り続けた個体の遺伝子を、継承していくこ

    • 何かをあきらめることが、何かを手に入れるための手段

      今、書いている小説が、もう少しで出来上がるので、ウォーミングアップも兼ねて、久しぶりに記事を投稿してみる。 ここ数年くらい、がっつりメンタル回復に集中していたため、久しぶりの小説投稿になる。 実はちょうど今年から、執筆自体は再開していたのだが、なかなか完成のメドがたたず、ほぼ一年も掛かってしまった。 数年前、自分なりに色々と分析して、躁鬱気質であると分かってからというもの、とにかく頑張らないことを意識してきた。 今まではプラスにするためにしていた努力を、マイナスを補うため

      • 漫画ネーム 『カーニバル-carnival-』

        #漫画原作 #ネーム #持ち込み用 #作画募集 反省会(自分用メモ)人生二回目のネーム。以前はノートに走り書きしたものだったので、それと比べれば随分と読みやすくなった。 ただ、これはあくまでも『設計図』であるという認識が強かったためか、割と流して書いている部分が多い。特にセリフの改行などはマジで何も考えずに書いてる。 そのせいか、感想をもらっても『読みづらい』が主体になっていて、話自体の面白さがどうなっているのか、いまいち判断できないようになってしまった。 次のネームはもっ

        • ポートフォリオ

          【実績】■小説 第15回BOX-AiR新人賞を受賞 電子雑誌『BOX-AiR』にて小説を連載 講談社BOXから小説を出版 『化物語』などを出版した講談社BOXより、ライトミステリー小説『ちっちゃいホームズといじわるなワトスン』を出版 ・簡単なあらすじ 1920年代のロンドン、かの名探偵シャーロック・ホームズの孫娘リディアは祖父の跡を継いでベイカー街221番地で探偵事務所を再開する。そこへ持ち込まれたのは世にも奇妙な「歩く死体事件」。リディアは毒舌の美青年ジェームズ

        結果論こそがロジックの到達点

        マガジン

        • 小説『ゴブリンだった俺が、来世で君に出会えたら』
          0本
          ¥100
        • 持ち込み用作品
          4本
        • 小説『死神さんの自殺用品店』
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        記事

          ゲームシナリオサンプル 『わたし、勇者やめました!』

          #ゲームシナリオ #サンプル ライトノベルとして書こうと思っていた作品を、ゲームシナリオのサンプルとして書いてみた。 いずれはPDF化して、ポートフォリオに載せる予定。 ゲームシナリオの書き方が分からない方などは参考にしてみてください。 約10KB タイトル「わたし、勇者やめました!」 ■書式 文字数:32 文字×3行 地の文あり 主人公の立ち絵表示あり ■立ち絵指定 キャラ名 表情 立ち位置の順で記載します。 表情は【通常・喜び・照れ・悲しみ・呆れ・真面目・驚き

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          短編小説 神域のパラドックス

          #ファンタジー #ハードボイルド 1万文字以内という制約で書いた短編です。 後々、漫画の原作ネームにする予定。 この世界には神がいる。 どこにいて、どんな姿をしているのかは誰もわからない。 でもオレ達は、確かにその存在を知っていた。 愛のために人間が作られた時。 人間の試練のために、現存する生物が悪魔と見なされた時。 悪魔と成り果てた者たちの怒りを根本から断つために、天使が生まれた時。 その時いつも、どこかにいるろくでもない存在の意思を感じた。 そこに正義なんてもの

          短編小説 神域のパラドックス

          漫画原作ネーム タイトル『テミスの審判』

          #漫画 #原作ネーム #持ち込み用 #SF #ミステリー 初めてのネーム。 公表できるクオリティになると思ってなかったから、汚い大学ノートに書きなぐってしまいました。逆光などで読みづらいのはご容赦ください。  #持ち込み #マンガ #ネーム #漫画原作 #シナリオ

          漫画原作ネーム タイトル『テミスの審判』

          小説企画書 タイトル『死神さんの自殺用品店』

          #小説 #持ち込み用 #企画書 【概要】──────────────────────────────────────────────── コージーミステリー(王道)×自殺(オリジナリティ) 自殺用品店に訪れる客は、店主の死神さんに自殺理由のすべてを告白しなければならない。 告白の対価として、美しさを保ったまま死ぬことのできる毒薬や、温かい記憶に包まれながら眠りにつける首吊りロープなど、死神さんが特別に仕立てた多種多様な自殺用品を受け取ることができる。 しかし、人の本心を

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