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何かをあきらめることが、何かを手に入れるための手段

今、書いている小説が、もう少しで出来上がるので、ウォーミングアップも兼ねて、久しぶりに記事を投稿してみる。

ここ数年くらい、がっつりメンタル回復に集中していたため、久しぶりの小説投稿になる。
実はちょうど今年から、執筆自体は再開していたのだが、なかなか完成のメドがたたず、ほぼ一年も掛かってしまった。

数年前、自分なりに色々と分析して、躁鬱気質であると分かってからというもの、とにかく頑張らないことを意識してきた。
今まではプラスにするためにしていた努力を、マイナスを補うための努力に変えた。
それが功を奏したらしく、以前ほど大きな鬱期を経験することなく、なんとか一年を乗り切ろうとしている。

今年の初めに標榜していた『継続的な生産』は、幸いなことに達成したと言っても良い。
最初は1日10分から始まった執筆も、今では1日3時間を目標にできるレベルにまでなった。
1日3時間が習慣化できれば、以前から目標にしていた『年間150万文字』も、同時に達成することになる。
これが僕にとってベストな執筆量で、ずっとこの数字を目標にしていた。
だから、うまくいけば今年中にそれが達成できるというのは、なんとも感無量だ。


常々、考えていたことだが、どうやら僕は、人と大きく何かが異なるようだ。
それが特性なのか、思考なのか、具体的なことはよく分からないが、とにかく何かがズレているのだ。
普通に生活していると、思いがけないところで、そのズレを感じることがある。
それを指摘されるのは嫌だし、自分自身で感じて、ふいに孤独を覚えるのも嫌だった。

だからこそ、僕は、ある時から、隙を作らないように生きてきた。
できるだけ優等生になって、ミスをしないように気をつけて。
でも、それを続けられるほど器用じゃないから、すぐにボロが出て、結果、逃げ出してしまうことが多かった。

そんな、ある種の袋小路を、いったん全てを諦めることで、リセットした。
その結果、今、再び諦めたものを手に入れるチャンスが、舞い込んできている。

本気で全てを諦める覚悟を決めることが、諦められない何かを手に入れる方法なのだと、現在の僕は実感している。


僕が近々、発表する新作。
タイトルは『ゴブリンだった俺が、来世で君と出会えたら』

初めて挑戦する異世界転移もの。
とにかくエモを追求しようと思って書いた作品で、その意欲はタイトルからも表れているように思う。
最初はまだ流行りを意識する素振りがあったものの、けっきょく、『異世界転移』という部分以外は、ほとんど流行りから外れたものになってしまった。
まあ、毎度のことだ。

この作品も、全てを諦めた主人公が、本当に大切なものを見つけるストーリーになっている。
小説投稿サイトで毎日更新する予定だが、noteでは有料で一気に公開する予定だ。
金を落としてくれる稀有な人はいないだろうが、いつまでもそんなことを言っていたら前に進めない。
僕が目指す、『何にも依存しない作家』の第一歩として、スモールチャレンジを続けていきたいと思う。

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城島 大@小説家
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