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青天の霹靂~母。心臓弁膜症~

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突然告げられた母の「心臓弁膜症」の治療から回復迄を、娘の視点から赤裸々に綴ります。
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2021年4月の記事一覧

いざ!飛込み受診

いざ!飛込み受診

 月が代わり、3月1日月曜日に母とハートセンターのある日本初の社会医療法人である近森会近森病院に行く。一般外来受診窓口と思い込み、ER救急車受け入れ口が見える方の再診窓口に間違えて行き
受付の綺麗な女性から
「初診なりますので、初診料が必要になります。本館の総合受付で受診手続きをして頂きまして、本館内での診察になります。かかりつけ医には当院から病歴等を問い合わせても差し支えありませんか?」
と言う

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ハートセンター病院受診迄の間

ハートセンター病院受診迄の間

 2月17日夕方~2月18日の朝にかけて、風雪注意報が発令され、南国では珍しく雪が積もっていた。まるで、17日に紹介状先病院医師の言葉が、母の心を絶望の淵に追いやった為に起きたような悪天候だった。畑に降り積もった雪が数日後に迄残っていた。
 私個人は、母が日曜市を出している関係で、母の申告をJA青色申告会の申告期日と時間帯指定が22日午前の指定時間迄だったので、夏休みの宿題をまとめてやる子供みたい

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紹介状先病院にて

紹介状先病院にて

~令和3年2月17日~

 かかりつけ医の紹介状と共に、事前予約済みだったけれど、移転後初、この病院に来た。

 ・AIDS妊婦受け入れ出産病院(1987年当時。後の高知市長となる松尾 徹人氏の加熱するメディア取材対応はハッと我が身を振り返させる一言が的確で個人特定を控えさせる内容で痛快だった)
 ・日本初の脳死臓器提供移植判定病院

 日本の医学史的には、わりと重要な病院だった。

 移転前は、

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青天の霹靂 ~母。心臓弁膜症~

青天の霹靂 ~母。心臓弁膜症~

 青天の霹靂 心臓弁膜症専門医でなくても診て欲しいと思う母の気持ち 紹介状先病院にて 呪詛の言葉が母の心を蝕んでゆく
  青天の霹靂

 後期高齢者医療制度に健康保険が変わった母には、それ以前は毎年届いていた健康診断の案内状が届かなくなって久しかったが、新型コロナ禍の令和2年4月に、後期高齢者向けの健康診断受診票が届き、年明け過ぎる迄、あんまり放置していたので、市役所から【受診お忘れになっていませ

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心臓弁膜症専門医でなくても診て欲しいと思う母の気持ち

心臓弁膜症専門医でなくても診て欲しいと思う母の気持ち

心臓弁膜症専門医でなくても診て欲しいと思う母の気持ちは、患者が誰しも懐く不安感に由来すると思う。

 普通に生活をしていたら、循環器専門医師に出会う事は十中八九無い。

 だが、娘である私の心臓手術の説明に同席し、医療基礎知識皆無な老齢の母にも理解できる、とても平易な説明をしてくださった循環器内科医K医師が、術前説明も母にも理解出来るものだった事に加え、通常半年待ちの手術日が、日曜市の出店の関係で

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